仕事のできない人はメールの推敲ができていない 「急いでいる時こそ読み直す」ことが必要だ

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そうはいっても、メールなどのビジネス文書の場合、その都度、時間を置いたり、プリントアウトしたり、音読したり、他者の目を通していては、仕事がはかどらなくなってしまいます。

その場合は、すべて書き終わった時点で、「最低1回」は読み直してから送るなど、できる範囲で実行するとよいでしょう。

日頃のやり取りではなく、たとえば重要なプロジェクトの企画書や依頼文、大舞台でのプレゼンのためのパワーポイント、日ごろからお世話になっている人への手紙など、特別な文章の場合には、この4つのポイントを踏まえることをお勧めします。

文章のプロがとくに注意している5つの項目

メールなどの文章は、書いたものをそのまま送るのをやめて、一度目を通すだけで、ぐんとわかりやすく、信頼の得られる仕上がりになります。最初の一歩としてはそれで充分です。

その上で、「プロが重視している読み直す際のチェックポイント」の中から、とくにメールなどでは気を付けたい5つに絞って紹介していきます。

◆推敲の5つのチェック項目
①書かれている内容に間違いがないか、論理が破綻していないか点検する
②文字を削って、1文を短くする
③改行や空白行で余白をつくる
④誤字・脱字をなくす(とくに固有名詞には注意)
⑤句読点を適切に打つ

ビジネスにおけるやり取りでは、「わかりやすく」「正確に」伝えることが第一です。

とくに忙しい相手に送るメールであれば、さっと一度目を通しただけで、重要な内容をきちんと伝えることが必須です。

この5つの項目に従って読み直し、文章を整えれば、どんなシチュエーションで読んでも、パソコンで読んでもスマホで読んでも一度で理解されるメールになるはずです。

なかでもとくにメールにおいて重要であり、すぐにできるポイントは、

③改行や空白行で余白をつくる

です。

たとえば、次のようなメールを受け取ったら、読み手はどのように感じるでしょうか?

田中様
お世話になっております。△△商事の伊藤です。先日は打ち合わせをありがとうございました。新しいプロジェクトの件なのですが、弊社も参加させていただく形で社内承認が下りました。つきましては、関係部署も交えて再度の打ち合わせをお願いしたく、ご都合のよい日程をお知らせいただけますか。また、前期のプロジェクトに関する総括資料が出来上がりましたので、本メールに添付します。貴社担当箇所に誤りがないか、ご確認ください。引き続きよろしくお願いいたします。
伊藤
次ページ2つの用件にまたがっているだけでなく、読みにくい
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