池江璃花子の強い心を育てた「教育法の秘訣」 最後まで諦めない人に育てる「3つのポイント」

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白血病という大病に立ち向かった競泳・池江璃花子選手の強い精神は、いったいどのように培われたのでしょうか? 写真は4月4日、競泳日本選手権の女子100メートルバタフライで優勝した池江選手(写真:時事通信)
東京2020オリンピック・パラリンピックで奇跡的な復活を果たした、競泳・池江璃花子選手。白血病という大病に、決してあきらめず立ち向かった彼女の強い精神は、いったいどのように培われたのか?
母であり、子どものための能力開発教室を約30年間経営する池江美由紀さんが実践した「池江式教育法」について、初の著書『あきらめない「強い心」をもつために』より一部抜粋・再編してお届けする。

「自分を信じる力」が本番力を高める

私は結婚して3人の子を授かりました。上から長女、長男、そして3番目の次女が璃花子です。璃花子が小学校に上がるころに離婚してひとり親になったので、3人の子を1人で育ててきました。

長女が1歳のころから幼児教室を経営していたため、わが子たちは学校が終わると私の教室に寄って、ほかの生徒さんたちと一緒にレッスンを受けたり、遊んだりしていました。璃花子は小さいころから、練習より予選、予選より決勝、と大きな場面になればなるほど、よい成績を残してきました。「本番に強い」とよく言われるのも、小さいころから「本番力」をつけるトレーニングを、教室の子どもたちと一緒にしてきたからだと思います。

東京2020オリンピックの代表選考会となった競泳の「日本選手権」で、璃花子は4種目に出場し、いずれも優勝することができました。もちろん本人の大会に向けての地道な努力あってのこととは思いますが、予想を大きく上回るものでした。この強さはどこからきているのか。それは娘の「自分を信じる力」だと思い至りました。

大会が始まってからの大躍進は、娘の心の強さあってこそだと思っています。心と体はつながっています。自分を信じる力が強いとは、こんなにも体に作用するのかと驚きました。娘は、私の想像以上に、何があってもあきらめない、強い心をもった人に育ってくれていたのです。

「強い心をもつ」「どんなことがあっても、最後まであきらめないで努力する」人になるために、私が、わが子や幼児教室の子どもたちに伝えてきた、3つの大切なことがあります。

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