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コロナ禍で「夕食の手作りやめた家庭が急増」の訳 データ分析で見えた食卓の大きな構造変化

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  • 玉置 亮 インテージ 食卓アナリスト
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次に加工食品ですが、コロナ以前からアップトレンドが続いていたところに、2020年のコロナ禍で利用が一気に拡大し、2021年はそこからさらに伸びが見られました。

近年、加工食品は、日々の食事作りをサポートするアイテムとして次第に我々の食生活に浸透しつつありました。こうした素地があったところに、コロナ禍で内食を増やさざるをえなくなったことが重なり、加工食品の利便性や簡便性、保存のしやすさなどが再評価されたということでしょう。

その結果、加工食品利用がより一層拡大・定着したのが2021年の伸びにつながったと見ることができそうです。加工食品の中でも、とくに冷凍素材や調理済み冷凍食品の伸びが大きい傾向が見られました。

2021年は再び「手作り離れ」が加速

2020年は夕食の手作りが増え、食の外部化の動きは一時的にストップしたように見えました。ところが2021年の動きを見ると、手作り離れは再び加速し始め、加工食品や総菜への流出が続いています。コロナ禍とは別の動きとして、生活者が食事作りに対して外部の力を借りる流れは、今後ますます強まっていくように思います。

そうしたニーズに対し、メーカーや小売りをはじめとした食をめぐるプレーヤーが、今後適切なソリューションをいかに適切なタイミングで提案できるかがポイントとなってきそうです。

一方で、「夕食はもはや手作りをするのが当たり前ではない世の中」になっていくと仮定したとき、「だとしたら、今後手作りに対してどこにより重きを置くのか」という視点で、生活者理解を一歩深める必要がありそうです。生活者に手作りを促すためにはどういったコミュニケーションが必要になるでしょうか。

例えば、手作りには、コスト面だけでなく、健康やおいしさといった機能面、満足感や達成感といったマインド面にいたるまで多くの利点があります。今後こうした訴求強化がより重要になってきそうです。

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