「飲み会復活を嫌がる人」が知らない上手な断り方 ちょっとした飲みの誘いを波風立てずに回避する
駅のホームで車掌さんが「ドアが閉まります」とアナウンスするのはこの話法の好例です。
実際には車掌が閉めているわけですが、「ドアが」 と言われると、乗客からの文句は少なくなるのです。
このほかにも、
- 「~と言われている」
- 「~とされている」
などの、持って回った言い回しも同様の狙いです。
オランダの心理学者・ブラウンとレヴィンソンの研究は、「丁寧さの表現」の1つとして、人を主語にしない「非人称化」を挙げています。
この話法を使うと、人間的な押しつけがましさが軽減し、スマートで丁寧な印象を与えるので、公共の場でのマナーのお願いなどに適している、と指摘しています。
「選択肢」を示して誘う
さて、「断る」もさることながら、昨今は「誘う」のも難しくなりました。
ちょっとしたモノの言い方ひとつで、「押しつけがましい」「ハラスメント」と思われてしまうからです。
たとえば、よかれと思って「部の忘年会には出席したほうがいいよ」と忠告したい場合。
そのまま、
- 「来たほうがいいよ」
- 「たまには来てみたら?」
とアドバイスしても、たいていの場合は「うっとうしい」「上から目線」と思われてしまいます。プライドの高い相手なら、なおさらです。
そうではなく、
- 「最初だけ顔を出すっていう手もあるよね」
- 「多少気は使うかもしれないけど、その分、今度の部会でのプレゼンはやりやすくなるかも」
と、あくまで状況を整理して選択肢を提示。相手の決断・選択を手助けする形にします。
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