フランス人が過ごす日常に垣間見える素敵な風景 メーデーのスズラン、PTA会、オーガニック商品

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(撮影:Yui TANIGUCHI)
自分を大切にする。好きなものと暮らす。フランスに住んでわかった豊かな日常。
写真家、料理家、編集者、スタイリスト、刺繡作家などパリに住む生活の達人、クリエイター13人が綴った、フランスの「おいしい」「美しい」「面白い」季節の楽しみ方とは。
リアルなフランスの情報、魅力を生活者目線で、美しい撮り下ろし写真と共に収録している『フランスの日々の暮らしごと 365日の小さな幸せ』から、一部を抜粋してお届けします。
メーデーのスズラン(撮影:Yui TANIGUCHI)

(外部配信先では画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)

メーデーのスズラン 

5 月1 日はFête du travail(フェット デュ トラバイユ)(メーデー)、そしてJour de muguet(ジュール ド ミュゲ)(スズランの日)でもあります。この日は、フランスでは大切な人にスズランを贈る風習があり、贈られた人には幸せが訪れるといわれています。

祝日なので、ほとんどのお店や施設、美術館が閉まりますが、道ゆく人が小さな花束を手にし、街中が白いスズランで溢れます。街角のあちこちに即席の小さなお店が現れ、この日だけは花屋じゃなくても特別な許可なく、一般の人が誰でも自由に路上でスズラン売りになることができるのです。森やお庭で摘んだスズランを子供が売っている可愛いスタンドも登場します。

ただし、本業の花屋さんから100メートル以上離れた場所、そして根のない切り花のみ許可というルールもあります。

フランス中が新しい季節の到来を祝い、誰かを想って可憐な花と共に幸せを贈り合う、春の香りに満ちる、素敵な日となります。

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