家庭内暴力に耐える日々から逃れるには?

統合失調症で暴力をふるう夫にもう限界

一番の大変とは何か。それは幸一君を一人親で育てる不安でも、やっと手に入れた職や保育園を手放すことでもありません。毎日の生活で、いつ症状が出るか判らない夫のご機嫌を取りながら、顔色を窺いながら恐怖の中で生活していることです。

学校や職場で嫌な人がいても、それは半日の辛抱で何とかなる場合がありますし、一生続くものではありません。しかし、家庭内のことは、そうではありません。くつろぎ憩い、癒し、励まし合い、翌日のエネルギーを養う人生のホームベースとなる所が戦場なのです。まさに貴女は今、息つく場がない状態です。

統合失調症という病気が原因でなくとも家庭内不和、または恐怖の中で暮らした人は振り返って、おカネの苦労などとは比較できない、言葉で説明すればするほど、説明しきれない虚しさで悲しくなる程だと言います。

眠っても朝の目覚めは悪く、いわば24時間365日、全人生が終わりのない不幸のどん底に思え、何とか窮状を言葉にできても、その部分だけが自分の全状況だと思われることがもどかしく、口をつぐんできたという人もいます。

「病める時も健やかな時も」

ほとんどそのような状況で、広田様は相談する人もいらっしゃらず、その余裕すらなかったのですね。おつらい状況は、とてもよく理解できます。

まずご夫君の統合失調症ですが、彼はこの病気にかかろうとしてかかったのではありません。それに考えられる原因も幾つかあるようですが、どれも彼の責任ではありません。

そして十数年前にこの病名に変わったのは、良い薬の開発でこの病気が不治の病でなくなり、または薬の服用で進行を抑えて社会生活が十分に可能になった病だからだと聞いています。

今でもこの病に対する偏見が払拭されないようですが、私は有名・無名人を問わず、この病にかかる人は、全てが全てとは申しませんが、心が繊細で優しい人が多く、優秀な人もいると聞いています。

それに私自身も、偶然、この病気にかかっていないのだと思っています。ですからこの病気にかかったからとか、かかっていると判明したから、という理由での離婚云々は、結婚の際には「病めるときも健やかなときも」と誓ったではないかと、反対したくなる者です(もちろん、広田様の旦那様の状況が極端な場合、この限りではないので、最後は一番状況をよくご存じの広田様の判断によるのですが)。

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