転職に反対されるのは、あなたがダメだから 「アレアレ」会話で済ますな

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一般的に、親は子どもより保守的な考え方になりがちですし、これだけ職を取り巻く環境も変わっていますので、私はとりわけ親御さんのキャリアに関するアドバイスは半掛け以下で聞いたほうがよいと正直、思います。何かあったときに親御さんが何でもかんでも助けてくれるわけではないでしょう。親御さんのアドバイスに従って、後から「やっぱり自分のやりたかったのは違う」となるよりも、自分自身の判断で間違えるほうが気持ちが楽ではないでしょうか。

たとえ親御さんの望む人生でなかったとしても、T.O.さんが幸せになることがいちばんの親孝行だと思いますよ。そう考えると、いつまでも親御さんの考えるT.O.さんの人生ではなく、T.O.さんご自身のための人生を歩むべきです。

また、自分自身が責任を取らなくてはいけない仕事についてまで、親御さんの言うことを聞くことは、本来、自分の責任を放棄しているとも考えられます。

意見が分かれたら、妻を優先しよう

ちなみに、最終的に判断するのは当然、当事者たるT.O.さんであるわけですが、仮に奥様と親御さんの意見が分かれた場合には、奥様の意見を優先的に参考にされるべきだと思います。なぜならT.O.さんはご結婚され、新たなご家庭を築かれているわけですし、そもそもこの先長く支え合って生きていくのは奥様のほうですから。とりわけ奥様とのご家庭にダイレクトに響く判断については、そうすべきでしょう。

最後に、「そもそも説得する必要はあるのか」ですが、説得する必要はないものの、やはり家族に何も言わないというのもおかしいと思います。繰り返しになりますが、説得というよりも一緒に考えるというスタンスでいきましょう。もちろん、最終的な判断はご自身ですると肝に銘じて。

往々にして、人が近い人に対してアレコレ言うときは、心配なときです。つまり現在、T.O.さんがご家族に発している情報やコミュニケーションの取り方には、改善の余地があると言えます。一方で、アレコレ心配してくれる温かいご家族を持っていらっしゃるとも言えます。そんなすてきなご家族をきちんと安心させてあげられるような仕事に、T.O.さんが巡り合えることを心より応援しております。

※安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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