ニュースアプリ大混戦、生き残るのはどこだ グノシー、スマニューなどが続々登場

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スマートニュースと同様、総合ニュースアプリを自動配信で展開するのは、「Gunosy(グノシー)」だ。KDDIなどから今年6月までに24億円の出資を受け、資金は潤沢。広告宣伝に計10億円以上投じたとされる。

グノシーは11年10月に東京大学大学院生の3人でスタート。SNSの履歴から、利用者の興味・関心に合わせた記事をメール配信し、話題になった。13年1月からはニュースアプリに転向、テレビCM効果もあって、ダウンロード数を500万件近くまで一気に伸ばしている。

「昔はテクノロジー好きの男性にしか利用してもらえなかったが、成長するため対象をマス層に広げた」と、竹谷祐哉COOは飛躍の要因を挙げる。ただその結果、先行する両社のコンテンツは見分けがつかないほど、似てきているのも実情だろう。

経済に特化したアプリも

一方、それと対照的に、ニッチでジャンル特化型のアプリもファンを増やしつつある。ユーザベースが提供する「NewsPicks(ニューズピックス)」は、主に30代男性を利用者に抱える。

特徴は経済ニュースに特化したことだ。堀江貴文・ライブドア元社長など、“ピッカー”と呼ばれる有識者や経営者による、記事へのコメントを読めるのが売り。実名登録が基本で、気になるピッカーとつながることもできる。

ニューズピックスの場合、単なる自動配信に頼らず、人手をかけてコンテンツを仕上げる。今年7月には独自コンテンツ制作やピッカー発掘を担う編集部を新設。 「機械任せにすると、意外性に乏しく飽きられる。驚きを演出するのが人間=編集者の仕事」(佐々木紀彦編集長)。8月29日までに、伊藤忠テクノロジーベンチャーズや講談社などから4・7億円を調達、コンテンツ拡充を加速する。講談社からは月刊誌『クーリエジャポン』などの記事供給も受ける予定だ。

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