今年の秋、あまりにも寒暖差が激しかった理由 この冬はラニーニャ現象で厳しい寒さに
翌18日、この寒気の影響で東京の最低気温は9.2℃まで下がり、今シーズン初めて1ケタになりました。昨年より13日早いです。
23日は西高東低、冬型の気圧配置で全国的に北風が強まり、近畿で木枯らし1号が発表されました。1981年、1993年、2020年と同じ日で、最も早い記録です。
この時も上空に寒気が流れ込んだため、翌24日の朝は冷え込みが強まり、宇都宮で初霜と初氷が観測されました。初霜は平年より14日早く、初氷は平年より21日早く、いずれも関東では今シーズン初めてです。
冬は厳しい寒さになる見込み
10月は前半と後半で寒暖差が大きくなりましたが、この冬はどんな傾向でしょうか。
気象庁から発表された、11月から1月の平均気温の予想です。
12月と1月は冬型の気圧配置になりやすく、平均気温は西日本と沖縄・奄美で平年並みか低くなるでしょう。
東日本はほぼ平年並みとなっていますが、確率の数字に着目すると、「低い:平年並み:高い=40:30:30(%)」平年より気温が低くなる可能性がやや高いと読み取れます。
ラニーニャ現象発生で厳冬に
厳しい寒さをもたらす一因は、ラニーニャ現象です。
ラニーニャ現象は貿易風(東風)が強いために、南米ペルー沖の海面水温が低くなる状態です。一方、インドネシア近海の海面水温は高くなります。
貿易風が弱いときに、海面水温が南米ペルー沖で高く、インドネシア近海で低くなることをエルニーニョ現象といいます。
どちらもスペイン語で、エルニーニョ=「幼子イエス・キリスト(神の子キリスト)」に対し、ラニーニャ=「女の子」という意味です。
これらの現象は、日本を含めて世界各地の天候に影響します。
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