「就職したばかりの女性たち」突然婚活に走る事情 コロナ禍で就職した女性たちが抱える不安

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というわけで、お見合いの申し込みは多いのですが、いざお見合いしてみると、頭の中は学生のままで時が止まっているので、学生のような会話しかできない。男性は、だいたい「子どもみたい」=「幼稚」という感想を持ちます。今の時代、若さだけを武器に婚活を乗り切るのは難しそうです。

正直なところ、これでサッと結婚を決めてしまうのはあまりにかわいそう。30代であれば出産のことも考えますし、何より本人が焦っているから「半年で結婚を決めましょう」とご提案しますが、まだ20代前半なら、もう少し社会勉強してからのほうが、より自分に合った相手を選べるのではないかと思うのです。

親御さんは婚活に賛成。親御さんも不安が多いんですね。この先、自分がいつ感染するか、もしかしたら死ぬかもしれない。それなら娘を早く結婚させたいと思っているようです。

不況になると男性の婚活者は減る

ちなみに、コロナ禍で男性の婚活にはあまり変化がありません。むしろ不況になればなるほど婚活男性は減ります。リーマンショック前までは、男性6~7、女性3~4の割合でしたが、リーマンショックで逆転。以来、婚活市場は女性が多い。

やはり「結婚したら男が食わせるものだ」という固定観念が男性にはあるようで、不安定な状況では「結婚なんかしていられない、一人前になるまで無理」と考えるようです。女性は結婚したら人生が変わると考え、男性は結婚しても人生が変わるとは思わないんですね。

男性の人数が少ないため、婚活アプリでは条件がいい男性はかなりモテます。しかしそこに落とし穴がある場合も。元大手企業の男性社員が、就活用のOB訪問アプリを悪用して就活女子学生を誘い出し、睡眠薬を飲ませて暴行するという事件がありました。

その手の人たちは婚活アプリにも入ってきて、実際にトラブルも起きていると聞きます。大学生やまだ社会経験が乏しい社会人1年生、2年生はくれぐれも注意してください。

植草 美幸 恋愛・婚活アドバイザー、結婚相談所マリーミー代表

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うえくさ みゆき / Miyuki Uekusa

1995年にアパレル業界に特化した人材派遣会社エムエスピーを設立。そこで培ったマッチング能力・人材発掘力を生かし、2009年に結婚相談所マリーミーを設立。結婚相談業のほか、セミナーの開催、テレビやラジオへの出演など、アラサー・アラフォー男女を「幸せな結婚」に導くために幅広く活動中。『ワガママな女におなりなさい 「婚活の壁」に効く秘密のアドバイス』(講談社)、『「良縁をつかむ人」だけが大切にしていること』(諏内えみさんとの共著、青春出版社)、『結婚の技術 (中央公論新社)、『モテ理論』(PHP文庫)など。

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