広瀬道貞・日本民間放送連盟会長--テレビ広告が不要になることはない、テレビの存在価値は高まる


--テレビがネットを利用する動きも活発になってきました。

テレビとネットの均衡がとれてきて、守りの姿勢から、協調もできるし、ネットをフルに活用していこうという見方ができるようになった。

われわれがいちばん怖かったのは、検索と広告が一体化した形で市場シェアを取られていくこと。検索だけなら、われわれも便利に利用している。通信も海外のニュースを転送するコストは昔に比べ格段に安い。ツールとしてのネットの恩恵は、テレビも十分享受している。

今後は広告でも、テレビとネットのいいところを出し合っていくこともありうる。そういうことを考えるちょうどいい時期に、デジタル化が完了する。デジタル化でネットとの親和性は高くなり、工夫すればうまく展開できると思う。ネットへの危機感ばかりでビジネスを考えていると、間違った道を歩むだろう。

--アイパッドのような新しい端末の登場がテレビに与える影響は。

携帯電話で自由にネットが見られるようになったというのは今日的な問題だ。携帯電話の段階ではテレビ画面は生かせないが、アイパッドほどの画面になってくると非常にきれいで、素人の撮影した動画が面白いというレベルではなくなってくる。テレビとしてもこれを活用するつもりでないと出遅れてしまう。

ただし、それは他のテレビ局に負けるという意味であって、ネットに負けるという意味ではない。


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コロナ危機の自動車部品メーカーへの影響は、過剰な設備と人員を抱えていた日産系でとくに深刻。比較的堅調だったトヨタ、ホンダ系も無傷ではありません。世界レベルでの技術開発競争は激化の一途で、生き残りへの再編と淘汰が始まろうとしています。