iPhoneで「サブ回線」を無料で備えておく裏技 メイン回線と別キャリアを選ぶのがおすすめ

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また、「ギガ活」と呼ばれるキャンペーンも実施中。特定の店舗で一定額の買い物をするだけで、データ容量を“オマケ”としてもらうこともできる。ギガ活にはau PAYの利用が条件になっているものと、そうでないものがある。店舗は限られるが、全国展開しているローソンや、ドラッグストアのウエルシアなどが入っているため、データ容量をもらいやすい。このギガ活で付与されたプロモコードを使っていけば、トッピングを購入しなくても、ある程度のデータ通信を利用できる。バックアップ回線としてだけでなく、メイン回線のデータ容量が足りないときなどにもおすすめできるキャリアだ。

バックアップ回線として利用する際の注意点は、自動解約だ。トッピングを購入しないまま180日が過ぎると、自動で解約される可能性があることが規約でうわたれている。ただし、動画サービス「smash.」が1日見放題になるトッピングが220円で提供されているため、これを半年に1回程度購入すれば自動解約は避けられる。音声通話やSMSなどの料金が660円を超えている場合も、利用は停止されない。

メイン回線や単純な2回線目として使う分にはいいが、通信障害に備えるバックアップ用の場合は、メイン回線とは別のキャリアにしたほうがいい。今回のドコモのケースでは、回線を使うMVNOにも障害が起こったからだ。どこで障害が発生するかにもよるため、一概には言えないが、電波を送受信する基地局などでトラブルが発生した際のバックアップにはならない。そのため、povo2.0はドコモやソフトバンク、楽天モバイルを使う利用者向きと言えるかもしれない。

楽天モバイルは1GB以下なら維持費無料

2020年4月に本格サービスを開始した楽天モバイルも、バックアップ回線として使いやすいキャリアの1社だ。現行の料金プランは「Rakuten UN-LIMIT VI」で、データ容量に応じて自動的に料金が変動する仕組み。料金は0円から3278円。1回線目については、1GB以下なら料金はかからない。バックアップ用回線としてデータ通信をほとんど使わなければ、料金が発生しないというわけだ。また、メイン回線が不調なときに使って1GBを超えたとしても、3GBまでは1078円で大きな負担にはならない。データ容量に応じて自動的に金額が変動するため、プラン変更などの手間がかからないのもうれしい。

楽天モバイルは1GB以下なら通信料0円。音声通話もRakuten Link経由なら無料になる(筆者撮影)

先ほど紹介したpovo2.0は、音声通話に30秒22円の料金がかかるが、楽天モバイルは「Rakuten Link」というアプリを使えば料金が無料でかけ放題になる。メインで使う回線に通信障害が起き、どうしても電話しなければならないケースでもお得に使うことが可能だ。アプリでの通話は一般的な携帯電話の音声通話より安定性に劣る部分はあるものの、料金がかからないため、バックアップ用以外にも活用できそうだ。また、楽天モバイルを契約すると、楽天市場でのポイント還元率が上がるので、とりあえずでも契約しておくとお得になる。

難点は既存の4キャリアと比べるとエリアが狭いこと。基地局を急ピッチで建てており、人口カバー率は日を追うごとに上がっているものの、現時点では3社に及んでいない。また、人口カバー率のような数値に表れにくい地下や、ビルの高層階、建物の奥まった場所などでもつながりにくいことがある。とはいえ、バックアップ用なら特に気にならないレベル。一部地域ではau回線へのローミングも行っているため、基本的には全国でつながると考えていいだろう。

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