でも、われらがやっているのはそういうことではないのだ。
もっと日常的に、まったくスペシャルでもなんでもない、どうということもない地味な日常生活の中で「もらう」。いや「もらいまくる」のである。
例えばこんな感じだ。
コロナのおこもり生活で、急に野菜を育てたくなったとしましょう。
となると、そうだベランダに置くプランターが要るな……と気づく。
ここで通常なら99%、買いますよね。アマゾンとか検索したりして。
でもわれらは、そうはしない。よし誰かにもらっちゃおうと考え、実際にもらうのである。で、お次は、さて何のタネを蒔こうかナとなるわけだ。ここでハタと、そうだ土も手に入れなきゃってことに気づく。で、これも誰かにもらう。ついでにタネも誰かにもらう。
要するに、普通なら「買う」という選択肢へまっしぐらに進むところを、そうはしない。誰かにもらう。もちろんタダで!
当然のことながらこれには無限のバリエーションがありまして、結婚式に呼ばれたけどキラキラした服を持ってないから誰かにもらう、とか、今日のおかずが一品足りないから誰かにもらう、とか、面白い本が読みたいから誰かにもらう……とかなんとか。要するに何でもアリである。
欲しいものがタダで手に入る「魔法」
こうして改めて書いてみると、まるで魔法ですな。何しろ「〇〇が欲しい!」と思ったら、タダで目の前に出てきちゃうわけですから……イヤ冗談言っちゃいけねえ、そんなことが本当にできるんだったら人生誰も苦労なんかしないヨ……と言いたくなりますよね!
お気持ち、よーくわかります。でもこれは作り話でもおとぎ話でもない。リアルな現実なのだ。
本によれば、遠いアメリカでこのようなことを実現している人は今や全州に広がっているそうで、さらにそのムーブメントは世界中に広がりつつあるとのことである。ナルホドそりゃそーでしょうそーでしょうと私は深くうなずく。だって私自身が、この世知辛い東京砂漠で、この魔法を大いに人生に取り入れて日々生活しているのだから。
やるかやらないか。その気になればいつでもどこでも誰でもできることなのだ。ある意味、現代における鉱脈である。錬金術である。私はレアメタルの発掘に成功したのである。ああ愉快愉快。ハッハッハ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら