白塗りメイクでTikTokに現れた「ナミコ」の正体 破壊力ある動画で日本人から人気の20歳の矜持

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「全部、行き当たりばったりです!事前に計画を立てたら面白くならないと思う。アイデアをふと思いついて、それをやるの。生きるのも動画を作るのも、すべてその瞬間にやる。私の動画を観て、私はカメラの前でカメラに向かって話しながらとてもリラックスしているけど、たいていの人はそうならないのにと考える人もいます。

その人たちが妬んでるとかそんなふうには思わないけど、でも、みんな自分も正直に心をオープンにすることができたらいいのにと思っているんだと思う。動画の中で私はそうしているんだろうな、とその人たちは想像していて、そんなふうにできたらいいのにって」

「あなたは実際には心をオープンにしていないの?」と私は尋ねた。

「心をオープンにしていないとは言わないけど、でも、私はただ自分のしたいこと、自分が面白いと思うことをしているだけで、ほかの人がどう思うかは気にしていません。その瞬間に思いついたことを何でもやるだけ。そしてその瞬間が終わったら、次の瞬間に進む。すべてがその場の思い付きです。プランもないし、制限もない」

日本語を話すことを「理解」できない人も

ナミコのプライベートな生活はどのようなものなのか、私は興味を抱いた。何が好きなのか、そして日本で直面する困難にはどのようなものがあるのか。そして意外でもないが、そのどちらも彼女の外見に関することであった。

「日本では、自分が目立ちやすいところが気に入っています」と彼女は答えた。「まあ、気に入っているとは言えないけど、悪くもありません。私は違っているけど、違っていません。時にはそれが、自分をスペシャルな存在に感じさせてくれます。

でもその反面、時々、私が日本語を話しているということを、頭で処理できない人がいるんです。たぶんその人たちは、私が日本語を完璧には話せないと臆測するんだと思います。だから私が日本語を話すと、『英語が話せなくて、ごめんなさいね』と言ってくる人もいるんですよ!」。そして彼女は、あの魅力的な独特の笑い方で笑った。

ソーシャルメディアの外交的な人々の多くは、実際に会ってみると非常に異なる人物であることが多い。しかし、ナミコの場合はまったくそのようなことはない。彼女は、毎日24時間、ナミコなのだ。

「これが私!」とナミコは言った。「私のキャラはいつでも同じ。実際に会った人からはよく驚かれます。『実生活では静かな人なのだろうと思っていました』みたいに。そして私は、『いいえ、これが私!』と言うの」。

バイエ・マクニール 作家

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Baye McNeil

2004年来日。作家として日本での生活に関して2作品上梓したほか、ジャパン・タイムズ紙のコラムニストとして、日本に住むアフリカ系の人々の生活について執筆。また、日本における人種や多様化問題についての講演やワークショップも行っている。ジャズと映画、そしてラーメンをこよなく愛する。現在、第1作を翻訳中。

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