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Netflixに共感する人が爆発的に増えた納得の訳 社会課題とビジネスをどう両立させたらいいのか

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つまり、社会課題に向き合ったところで、事業機会として十分な収益が生み出せないのではないかという問題です。なぜ、これを解決するのが難しいのか。それは多くのステークホルダーを巻き込みながら事業として成立させ、最終的には消費者の賛同と株主の賛同を得ていくことが難しいからにほかなりません。

私が相談を受けている企業でも、既存のビジネスモデルや特定のテクノロジーを前提にしすぎている案件が多くあります。それは、社会課題の解決にそれらを使っていこうという視点に終始してしまっており、鶏と卵が逆になっていることが多いからではないかと思います。

必要なステークホルダーを巻き込める共感があるか

ビジネスモデルやテクノロジーはいったん横に置いておいて、社会課題を解決するにはどうすればよいかというシンプルな問いこそが出発点であるべきなのです。この発想に立てば、自社だけで解決できる問題でないことも多く、ステークホルダーをより多く巻き込んでいくという視点が重要になってきます。

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社会課題を解決するために、必要なステークホルダーを巻き込めるような共感がそこにあるのか、そのような共感が非連続的に拡大する仕組みがあるのか。これらを満たす事業モデルであれば、長期的にも社会課題に挑戦し続けながら、徐々に消費者と社会の共感を高めていくことができるでしょう。

持続可能な社会を実現するという課題に挑戦するには、ステークホルダーを巻き込めるような、社会的コスト、利害関係をシンプルに説明でき、シンプルに消費者に届くような価値訴求を考えることが第一だと思います。逆に言えば、消費者が共感しづらいインセンティブや利害関係が存在してしまうと、社会的コストを乗り越えるような共感はなかなか十分に得られないのです。

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