自分の声が嫌いな人は「自己肯定感も低め」な理由 「本来の声」を出すためのエクササイズも紹介
ここで実際に、「声」を改善したことによってプレゼンが得意になったという実例をお伝えしましょう。
「プレゼンを早く終わらせたい」
技術営業をしているエンジニアのKさん(40代男性)は、いつもそう思っていました。もともと自分の声が嫌いで、自社製品のプレゼンをする機会が多かったものの、人前で話すことが苦手でした。そのうえ、自分の話がたいした内容ではないと感じることが多く、話しているうちに自信がなくなってきて、「早く終わればいいのに」といつもネガティブになりがちだったそうです。
そんな彼が、私のセミナーを受講。そこで習った発声法や日々のワークを継続することで、自然と声が出るようになっていきました。そうなってみてはじめて、「これまでの自分は思った以上に声が出ていなかった」と気づいたそうです。
次第に声が出るようになると、話すことにも抵抗がなくなってきて、セミナーの際に人前で声を出すことへの苦手意識も薄くなっていったといいます。さらに、声が出るようになると、聞き手が自然と耳を傾けてくれるようになってきたことから、自分の話す内容に関してもだんだん自信がもてるようになってきたそうです。
後日、Kさんは仕事で50人もの顧客の前で製品のプレゼンをしました。セミナーで学んだことを生かして「本来の声」で挑戦したところ、顧客から「製品を使いたくなった」「熱い思いを感じた」といった、うれしい感想をもらえたそうです。さらに上司からは、「ユーザーが使いたくなるようなプレゼンだった」「ほかでもプレゼンしてほしい」と言われ、予想以上の結果が出たことに、自分自身とてもビックリしたそうです。
「声で場の空気をつかむ」重要性
私のセミナーでは、いつも「声で場の空気をつかみましょう」とお伝えしていますが、以来、Kさんは打ち合わせなど普段の仕事でも「場をつかめている/つかめていない」という視点から、自分の話し方を観察するようになったとか。そうすることで、「人をひきつける力がグッと増した」と感じているそうです。今では話すことへのストレスがなくなり、嫌いだったプレゼンを楽しめるようになりました。
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