「妖怪ウォッチ」、爆発的ヒットの極意(下)

”お化けコンテンツ”はどこへ向かうのか

子供たちの間で大ブームを巻き起こしている「妖怪ウォッチ」。上編に続いて中編では、仕掛け人であるレベルファイブの日野晃博社長に発想法を聞いた。マンガ、ゲーム、アニメ、グッズ、音楽などさまざまな分野に展開する妖怪ウォッチ。”お化けコンテンツ”の今後に迫った。
破竹の勢いで拡大する「妖怪ウォッチ」。日野社長は何を目指すのか?

――「妖怪ウォッチ」のゲームソフト提供先はニンテンドー3Dと3DS LLですが、プラットフォームとしてそれを選択している理由は、普及台数が4000万台以上という多さからでしょうか?

そうですね。選択肢もないと思うので。

――ない?

子供たちが持っているハードとしては今は3DSが断トツに大きい。スマホというわけにはいかないですし。だから、子供たちに向けてゲームを発信するために、なぜ3DSを選んだのかという次元ではないかと思います。

――「スマホというわけにはいかない」と言われましたが、ガンホー・オンライン・エンターテインメントの『パズル&ドラゴンズ』を筆頭に、スマートフォン発で子供にも浸透するゲームも出てきています。日野社長のスタンスは?

うーん、子供向けのゲームでスマホを中心にした戦略を作るということは、もうちょっとの間はないと思いますね。ただ、ニンテンドーのDSや3DS用をベースにして、スマホ版を作るというのはあるとは思いますけど。

スマホアプリの狙い

――妖怪ウォッチのような小学生を対象としたコンテンツでなければ、スマホ版を全面に押し出すかもしれない?

それはあります。ただ、妖怪ウォッチにも「ようかい体操第一」というスマホ向けアプリがあって、完全に無料です。この体操が流行っていて、パズルを解きながらその踊りを覚えられるコンテンツです。

――それでファンになって下さいということですね。

そうです。すごい数がダウンロードされています(8月現在、300万ダウンロード突破)。

――マーケティングツールとしてのスマホ活用というのはあり得るのでしょうか?

普通にビジネスとしてあり得ると思いますよ。(これから)僕らが妖怪ウォッチのアプリを作るとしたら、お父さんが子供とコミュニケーションするために利用するとか、普通に子どもが遊ぶものとは違う意図で使われることを想定したものなのかなと思っています。

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