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ベストコメディーはアップル『テッド・ラッソ』
世界のテレビ番組の最高峰と称されるアメリカのプライムタイム・エミー賞の作品賞(コメディーシリーズ部門)でApple TV+(プラス)のオリジナルドラマ『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』(以下、テッド・ラッソ)が受賞したことが日本時間の9月20日に発表されました。この作品賞と併せて、主演のジェイソン・サダイキスが主演男優賞も受賞。新作コメディーシリーズとしてエミー賞の歴史を塗り替えるほどの実績を残しました。動画配信サービスから生まれたドラマが世界のテレビ業界を席捲している理由も探りながら、第73回エミー賞で注目された受賞ドラマを紹介します。
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今年のエミー賞コメディーシリーズ部門のベストドラマに選ばれたApple TV+の『テッド・ラッソ』は典型的なアメリカのコメディードラマです。ジェイソン・サダイキス演じるアメフトのコーチだったアメリカ人のテッド・ラッソがイングランドのプレミアムリーグの架空のチームの監督として雇われ、「ヘタレ!」と罵倒されながらも、ユーモアと鑑識眼で仲間を増やしながらチームを立て直していくという話。
1話30分前後の楽観的なストーリー、勧善懲悪のキャラクター設定、笑わせるポイントは下ネタという意味では、ごくありふれたザッツ・アメリカン・コメディーなのですが、2020年8月にシーズン1が配信されて以降、賞レースを制覇し、支持を集めています。
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