ウサギの耳はなぜ長い?動物人間で見るその凄さ 「環境に合わせて変化していく力」に学ぶ
これからの子どもたちが生きる時代は、親世代が生きてきた時代とはまったく異なるものになることが予測されますが、コロナによりさらに予測のつかない時代を生きることとなるでしょう。
そうした中で最も重要になるのが「環境に合わせて変化していく力」です。動物たちは、何億年も前から環境に合わせて体の形を変えてきました。そうした動物たちの「環境変化力」の結果は、体の随所に表れています。その動物の体はどんな環境に適応してきた結果なのか?
動物の体の一部を私たちヒトの体に変形させることで、わかりやすくしたまったく新しい「体感型」図鑑『カメの甲羅はあばら骨 ジュニア版』より、「動物人間」の姿を通して、動物の体のしくみを新たな角度から理解してみましょう。
ウサギが狙われていることに早く気づける理由
① ウサギの耳は外敵の接近を察知するために大きくなった
イラストは、「ウサギ人間」です。ウサギは体も小さく、ツノや甲羅のような身を守る武器もないので、肉食動物にいつも狙われています。戦う武器を持たないウサギは逃げることしかできません。そのため狙われていることに早く気づくのに、大きな耳がとても役立ちます。ウサギの大きな耳はアンテナのように音を集めることができるので、肉食動物が近づいてくるわずかな音でもすぐに気づくことができるのです。
また、人間とちがってほとんど汗をかかないウサギは大きな耳から熱をにがして体が熱くなりすぎないようにしています。耳を使って体温調節する方法は、ほかにもアフリカゾウやフェネックギツネなど、暑いところに住む動物に見られる体のしくみです。
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