ウサギの耳はなぜ長い?動物人間で見るその凄さ 「環境に合わせて変化していく力」に学ぶ

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鳥の中の例外、ペンギン

③ ペンギンは泳ぐために骨が重くなり、翼が板状になった
(出典:『カメの甲羅はあばら骨 ジュニア版』)

鳥は空を飛ぶために、体がとても軽くなっています。重い歯のかわりに軽いクチバシがあり、骨の中身はスカスカになっています。

『カメの甲羅はあばら骨 ジュニア版』(SBクリエイティブ)。書影をクリックすると、アマゾンのサイトへジャンプします

しかし、鳥の中にも例外がいます。それがペンギンです。ペンギンは空を飛ばず、水の中を泳ぎ回る鳥です。骨を軽くする必要もありませんし、骨の中がスカスカだと逆に体が軽すぎて水の中にうまく潜れません。そのためペンギンの骨は、ほかの鳥と違って中身がしっかりつまった重い骨になっています。

そして、つばさはヒレのようになっています。中の骨は1枚の板のようになっていて、肩の関節以外は動かなくなっています。羽ばたくことでボートのオールのように水をかき、水の中を時速30㎞のスピードで泳ぐことができるのです。

ここで取り上げた動物以外にも、実際の動物を見ながらお子様と「環境適応力」について学んでみてはいかがでしょうか。

川崎 悟司 古生物研究家

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かわさき さとし / Satoshi Kawasaki

1973年、大阪府生まれ。古生物、恐竜、動物をこよなく愛する古生物研究家。 2001年、趣味で描いていた生物のイラストを、時代・地域別に収録したウェブサイト 「古世界の住人」を開設以来、 個性的で今にも動き出しそうな古生物たちのイラストに人気が高まる。 現在、古生物イラストレーターとしても活躍中。主な著書に『カメの甲羅はあばら骨 人体で表す動物図鑑』『サメのアゴは飛び出し式 進化順に見る人体で表す動物図鑑』(以上、SBクリエイティブ)などがある。池袋サンシャイン水族館で書籍とのコラボ展示「スケ・ボーン展meets カメの甲羅はあばら骨」が開催されるなど活動は多岐にわたる。

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