プライドを生かせる人、生かせない人の決定的差 チームの背中を押すための「究極のメソッド」

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職場で過剰なプライドを持ち、敬遠されている人はいないでしょうか? プライドをいい方向に生かすにはどうすればいいのでしょうか?(写真:mits/PIXTA)
職場で過剰なプライドを持ち、敬遠されている人はいないだろうか。一方で、適度なプライドを持って仕事をする人は尊敬され、職場全体にいい影響を与える。プライドをいい方向に生かすようにするにはどうすればいいのだろうか。
「米海軍特殊部隊(ネイビーシールズ)伝説の指揮官」と言われるジョッコ・ウィリンク氏によると、プライドをうまく生かせばチーム全体の力を向上させることができるという。米海軍特殊部隊のメソッドをビジネスの現場で応用するべく執筆された『ネイビーシールズ(米海軍特殊部隊)・リーダーズ・マニュアル』から一部抜粋・編集のうえ、お届けする。

プライドの二面性

プライドは7つの大罪のひとつ「虚栄」にもなるが、いっぽうで、人をよきことに向かわせる強い力にもなる。こうした二面性は理解するのが難しく、また、正しく操るのも容易でない。虚栄はチームや人々をばらばらにする可能性があるいっぽう、上昇志向的な影響によって人々を前向きな行動に向かわせ、成功につなげる可能性もある。

『ネイビーシールズ(米海軍特殊部隊)・リーダーズ・マニュアル』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

「プライド」という言葉は多様に解釈しうる。まったく同じ文章の中で用いられていても、解釈次第でまるで違う意味になる。

たとえば「彼は、自分の見た目に非常にプライドをもっている」という文章は、その人物が健康やフィットネスや衛生に非常に気をつかい、自分がどのように見えるかにプロフェッショナル的な自信をもっているという意味にもなるが、いっぽうで、自分の見た目ばかりに時間を費やし、始終鏡の前に立ってうっとりしているという意味にもなってしまう。

同じことはチームについても言える。過剰なプライドは傲岸につながる危険がある。グループのメンバーが自分たちの偉大さを過信していると、それ以上研鑽や練習を積んだり、予行演習をしたり、改善のための努力をしたりする必然を感じなくなってしまう。

プライドがあるせいで、戦う相手に対する敬意を失ってしまうこともある。プライドが傲岸に転じると、エゴが増大し、停滞が起きる。そして下降のスパイラルが始まる。

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