プライドを生かせる人、生かせない人の決定的差 チームの背中を押すための「究極のメソッド」
プライドの二面性
プライドは7つの大罪のひとつ「虚栄」にもなるが、いっぽうで、人をよきことに向かわせる強い力にもなる。こうした二面性は理解するのが難しく、また、正しく操るのも容易でない。虚栄はチームや人々をばらばらにする可能性があるいっぽう、上昇志向的な影響によって人々を前向きな行動に向かわせ、成功につなげる可能性もある。
「プライド」という言葉は多様に解釈しうる。まったく同じ文章の中で用いられていても、解釈次第でまるで違う意味になる。
たとえば「彼は、自分の見た目に非常にプライドをもっている」という文章は、その人物が健康やフィットネスや衛生に非常に気をつかい、自分がどのように見えるかにプロフェッショナル的な自信をもっているという意味にもなるが、いっぽうで、自分の見た目ばかりに時間を費やし、始終鏡の前に立ってうっとりしているという意味にもなってしまう。
同じことはチームについても言える。過剰なプライドは傲岸につながる危険がある。グループのメンバーが自分たちの偉大さを過信していると、それ以上研鑽や練習を積んだり、予行演習をしたり、改善のための努力をしたりする必然を感じなくなってしまう。
プライドがあるせいで、戦う相手に対する敬意を失ってしまうこともある。プライドが傲岸に転じると、エゴが増大し、停滞が起きる。そして下降のスパイラルが始まる。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら