仲人として婚活現場に関わる筆者が、婚活者に焦点を当てて、苦労や成功体験をリアルな声と共にお届けしていく連載。今回は、「2年間の不倫に終止符を打ち、新たな婚活に乗り出した38歳女性」の軌跡と決意を綴る。
婚活パーティで出会った年下の男性
入会面談にやってきた清美(38歳、仮名)は、ふんわりとしたロングヘアの巻き髪が似合う美人だった。都内の会社でOLをしているという。
「実は、婚活パーティで出会った男性と2年間お付き合いをしていました。付き合い出してわかったことなんですけど、彼、結婚していたんです。でも、彼のことをものすごく好きになっていたので、別れることができませんでした」
彼の名は孝徳(仮名)。婚活パーティでの出会いだったので当然独身だと思い、付き合いがスタートした。
「そのパーティは入り口で身分証明書を提示して、参加するんですね。彼は私の2つ下だったんです」
スリム体型で、服もおしゃれ。特別ハンサムというわけではなかったが、雰囲気が垢抜けていた。女性と話すことに不慣れな男性が多いなかで、ずば抜けてコミュニケーション力があり、フリータイムには清美の分の飲み物を持ってきてくれた。そして、結果発表で2人は見事にマッチングした。
「会場を一緒に出たら食事に誘われたので、近くのレストランに行ったんです。メイン通りから細い路地を何本か入った、隠れ家風のイタリアンでした。そこで本名を明かして、LINE交換をしました。エスコートも上手だし、おしゃれな店も知ってる。最初は“遊び人かな“とちょっと警戒したんですけど、名刺をもらったら誰もが知っている有名な会社だったんで、私も舞いあがっちゃって」
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