堀江貴文「僕はコロナ前・後という区分が嫌いだ」 ネガティブな未来思考よりも不要不急を選ぼう
感情論を切り離し、論理的思考を大切にして過度な自粛への戒めを「正しく」破っている僕は、いまも毎日のように地方を移動している。
全国を飛び回って感じるのは、日本の地方都市には大きなポテンシャルがあるということだ。北海道のニセコや九州の五島列島のリゾート開発、宮古島のダイビング……。グルメの力も見逃せない。肉に魚介に野菜、寿司に鍋に麺類……。日本ほど、全国各地にうなるほど美味しい名産グルメが存在している国は、めったにない。世界中を旅した僕が言うのだから間違いない。いずれ、国内外の観光客は戻ってくる。不要不急が避けられているいまこそ、世界に見つけられた地方都市の魅力を、体感してみるチャンスなのだ。
ただひたすらに遊びに没頭する勇気
自粛要請によって、多くの社会人の生活に、自由な時間がぽっかりと空いた。みんな空いた時間を使って、趣味や家族サービス、近場の旅行などを楽しんでいると思う。
僕に言わせれば「学び=遊び」だ。遊べば遊んだ分だけ、経験という財産になる。時間投資のリターンを考えると、勉強よりも遊びのほうが断然高い。「稼げそう」とか「役に立ちそう」みたいな曖昧な理由で資格の勉強をするくらいなら、仲間とのフィールドワークや、Zoom合コンで若い女子たちから教わる流行のほうがはるかにビジネスチャンスにつながる。だからこそ、もっと日々の生活を楽しんでほしい。
コロナ禍では、自由時間が増えたことで、少しずつ「やりたいことのために時間を使う」という意識を取り戻しかけていると思う。でも、「家の中」という注釈つきでは、まったく足りていない。
コロナ禍の恐怖感の蔓延を引き起こしたのは、リテラシー不足もあるけれど、いちばんの要因は「ネガティブな未来思考」だろう。未来思考は、リスクを回避するためのマネジメントの基本だという。けれど、おかしくないか?
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