子どもの電話相談「雑談したい」が多数という衝撃 話を聞かず、すぐ怒ったり助言する大人たちへ

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普段から雑談ができていると、子どもに何かあったときや、なんかつらそうだなと思ったときに、「どうしたの?」と聞きやすいと思いますし、子どもも話しやすくなります。

子どもにとって話しやすい相手とは、雑談ができる相手です。親子の間で、普段から雑談をしているか、ちょっと振り返ってみてはいかがでしょうか。子どもに話しかけるときに、「手は洗ったの?」「テレビは消しなさい」「宿題は?」など、注意から会話が始まることはないでしょうか。

では雑談をどうやって始めるのかといえば、相手が好きなことを聞くのがいちばんいいと思います。子どもがゲームをしていたら、「そのキャラクターは何?」と聞いてみる。「ゲームばっかりして」とため息をつくのではなく、子どもがしていることに興味を持って話しかけてみる、ということです。

親から見れば子どもは無駄なことをしているように思えることもありますし、小言を言いたくもなります。けれども、親が雑談の相手になってくれると、子どもは自分の気持ちを整理でき、興味や関心事を広げていけます。

子どもが好きなことをやってみる

子どもが思春期に入り、雑談に乗ってきてくれないようでしたら、子どもが好きなことをやってみるといいと思います。子どもが動画を見ていたら、動画を見てみる。ゲームをしていたら、ゲームをしてみる。必ずしも同じ動画やゲームでなくても構いません。こういう間接的な肯定は子どもからの反発を招きづらいのです。

子どもが話に乗ってきてくれたところで気をつけたいのは、途中で話を違う方向に持っていかないことです。私の母も、ゲームの話をしていると、「じゃあ、ゲームを作る人になったらいいと思うよ」などと言うことがありました。

子どもがしたいのは「今」の話です。今、楽しんでいることを聞いてほしいのに、そんな将来の話を持ち出さないでほしい。「また誘導が始まった」と、思ってしまうわけです。

子どもが好きで楽しんでいることは、子どものほうが詳しいですし、子どもに教えてもらうという態度で話すのがいいと思います。子どもとの雑談に困ったとき、テレビがあると話しやすくなります。今なら動画サイトでもいいと思います。

テレビや動画といった対象物を挟むことを「会話の三角形を作る」とも言いますが、三角形を作ることで親と子があまり向き合わずに会話をすることができます。

あえて向き合わないようにする理由は、子どもと向き合うと注意をしたくなるから。向き合わずに雑談をしていると、心が穏やかになるといわれています。三角形を作るほうがお互い無駄な衝突をしなくて済むと思います。

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