子どもの電話相談「雑談したい」が多数という衝撃 話を聞かず、すぐ怒ったり助言する大人たちへ
子どもは、よく「見て!」と言います。例えば、「ゲームをクリアしたよ」と言ったり、何か作って見せたり、逆立ちをして見せたりです。
子どもに「見て!」と言われたら、もちろん、ちゃんと見てあげるに越したことはありません。でも、毎日毎日、それが続くと、保護者の方も大変だと思います。時間に追われるなか、そのたびに家事の手を止めるのも大変です。
そういうときは、真剣に見なくていいんです。時間に追われていたら「見たよ!」と言って、実際は見ていなくてもいいと思うんです。
でも、子どもがいつもは話さないような話をしているときや、悩んでいそうなとき、うつむいてしゃべっているときは、家事や仕事の手をいったん止めて、最後まで話を聞いてあげてください。
学校へ行きたくない、いじめにあっているということがなくても、子どもには特有の悩みがあります。例えば、いつか自分は死んでしまうかもしれない、親が死んでしまうかもしれないという、漠然とした不安であることもあります。
初めて経験する価値観や恐怖心に揺れ動いているときに、困ったり、迷ったりして、親に話し始めるということもあるのです。
子どもの話をコントロールしない
子どもが話し始めたら、先に立って話を先導しようとせず、あとをついていくように話を聞いてあげてください。
子どもの話を聞きながら、大切なことだから伝えなければいけないとか、間違っていることは指摘しなければいけない、という思いに駆られることもあると思います。
でも、まずは聞き手に徹してあげてください。子どもの話をコントロールしようとしたり、保護者の方が期待する結論に結びつけようとしたりするのは、やめてあげてほしいのです。言いたくなる気持ちを抑えて、たくさん聞いてあげてください。
例えば、子どもが「宿題が終わらなかったんだ……」と話し出したときに、「だから早めにやりなさいって言ったよね!」と口を挟みたくなるところをぐっとこらえて、「そっか」とうなずいて聞いてあげてください。
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