LINEはスペインで一気にシェアを拡大した。2013年から現地テレビCMを放映。人気は広がり、欧州の中では最大のLINEユーザーがいる国になった。
この成功を基盤として2014年2月には現地の携帯電話会社テレフォニカと業務提携。同社がスペイン、南米で販売するスマートフォンにはLINEのアプリを搭載することになった。
これで中南米で利用者を獲得する下地をつくった。このようにスペインをベースに南北アメリカを攻めるのは正しいやり方だ、と夏野氏は指摘する。「15年も前から、同じ欧州でも携帯電話の使われ方が、欧州主要国と、イタリア、スペインなどの南欧諸国ではまったく違うことが分かっていた」。南欧では、日本を含むアジアと近い使われ方をしているのだ。
米国でも、今ではスペイン語を話す人口が急増している。フェイスブックが買収したワッツアップがメッセージングアプリのトップ企業として君臨する米国だが、LINEが一定の地歩を築くチャンスがあると読む。
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