巨大化したグーグルは、分割するべきなのか <動画>今こそ、新しいコードを作り出す必要がある

✎ 1〜 ✎ 12 ✎ 13 ✎ 14 ✎ 最新
拡大
縮小
巨大化が進むにつれ、分割を求める声が強くなっていく可能性が高い(写真:ロイター/アフロ)

「ググっても(グーグルで検索しても)絶対出ないハナシ」というのが、この企画のタイトル。今回は、そのグーグルについての話題だ。

AFPは6月30日次のようなニュースを配信した。ドイツのハイコ・マース法務・消費者保護相が「グーグルが市場での支配的な地位を悪用することがあれば、同社を解体させる可能性を検討すべき」との見解を示したというのだ。

「独占の弊害」と「新技術の便益」

この企画は週刊『夏野総研』とのコラボレーションで運営しています

検索、メールサービス、広告プラットフォームなど、グーグルの独占的な地位は強力。特に欧州ではグーグルのシェアが高い国が多い。しかし、一方ではこうした強力なサービスから得られる利益を元手に、優秀な技術者たちを組織。ウェアラブルデバイス、ロボット、自動車の自動運転技術など、さまざまな最先端分野に取り組んでいる。それらは、私たちに大きな便益をもたらすものだ。

仮に分割されれば、グーグルの企業の活力そのものが削がれる可能性が高い。夏野氏は「資本主義経済そのものがチャレンジされている。これからのコード(企業のあるべき倫理体系)を探っていく必要がある」と問題を提起する。果たして、納得感のある落としどころは見つかるだろうか。

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
ヤマト、EC宅配増でも連続減益の悩ましい事情
ヤマト、EC宅配増でも連続減益の悩ましい事情
倒産急増か「外食ゾンビ企業」がついに迎える危機
倒産急増か「外食ゾンビ企業」がついに迎える危機
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
伊藤忠が「8時前出社」導入で出生率急上昇のナゼ
伊藤忠が「8時前出社」導入で出生率急上昇のナゼ
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT