ウェアラブルで、人のグーグル化が進む?

グーグルがアンドロイド向けOSを発表へ

 本連載は、GAFAに関するトピックを1つないし複数採り上げながら、米国・シリコンバレーを中心とするIT事情を定点観測的にお伝えしていく。今回はグーグル。米国オースティンで開催中のSXSWでグーグルは3月9日、「2週間以内にウェアラブルデバイス向けのアンドロイドをリリースする」と発表した。
グーグルグラス、スマートウォッチなどのウェアラブルは、ビジネスと生活の形をどう変えるのか(flickr Editorial/Getty Images)

現在、テクノロジー業界において、注目すべきクールなイベントと言うと、米国ラスベガスで開催されるCES、スペイン・バルセロナで開催されるMWC以上に、オースティンで開催されるSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)が挙げられる。

もともとは、音楽や映画などの祭典として開かれてきたが、デジタルと融合することにより、面白い試みがたくさん出展されるようになった。例えば位置情報共有やグループメッセージングなど、モバイルアプリやウェブサービスのトレンドもこのイベントに合わせて方向付けられている。近年は教育や環境分野のイベントも開催され、影響力を高めている。

アップルはSXSWに合わせて、iTunes Festivalを開催し、ColdplayやSoundgardenなど人気のアーティストのライブを世界中のiPhone、iPad、アップルTVなどへ配信しており、関与を始めている。

発表されたAndroid Wearとは?

そんな注目のSXSWのカンファレンスに参加したグーグルのアンドロイド・クローム担当上級副社長サンダー・ピチャイ氏は、今後2週間以内にウェアラブルデバイス向けアンドロイドの開発者キットを公開すると述べた。そして米国時間3月18日、同氏のグーグルブログへの投稿で、Android Wear(アンドロイドウェア)が発表された。同時に、スマートウォッチ型のデバイスがLG、モトローラからアナウンスされた。

LGが披露したスマートウォッチ「G Watch」は四角い文字盤、モトローラが披露した「Moto 360」は丸い文字盤で、いずれも腕時計らしい姿をしている。しかし文字盤全体がカラーディスプレイとなっており、タッチ操作が可能だ。時計として機能するだけでなく、スマートフォンと連携したり、時計そのものがクラウドからデータを取得したりする。

ウェブサイトとYouTubeのビデオが公開されており、Android Wear搭載のデバイスがどのような役割を果たしてくれるのかを知ることができる。時計型のデバイスでは、画面を上下左右にスワイプしながら、Google Nowの情報を手元ですぐに確認することができ、また届いたメッセージに音声入力で返事する風景が描かれていた。

次ページAndroid Wearの役割とは
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 井手隊長のラーメン見聞録
  • コロナ後を生き抜く
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 越湖信一のスーパーカー列伝
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
菅新政権が誕生しても<br>「安倍時代」は終わらない

牧原出氏執筆の連載「フォーカス政治」。9月16日に菅新首相が誕生しましたが、施策の基本線は「安倍政権の継承」。惜しまれるように退任し、党内無比の外交経験を持つ安倍前首相は、なお政界に隠然たる影響力を保持しうるとみます。その条件とは。

東洋経済education×ICT