ウェアラブルで、人のグーグル化が進む? グーグルがアンドロイド向けOSを発表へ
現在、テクノロジー業界において、注目すべきクールなイベントと言うと、米国ラスベガスで開催されるCES、スペイン・バルセロナで開催されるMWC以上に、オースティンで開催されるSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)が挙げられる。
もともとは、音楽や映画などの祭典として開かれてきたが、デジタルと融合することにより、面白い試みがたくさん出展されるようになった。例えば位置情報共有やグループメッセージングなど、モバイルアプリやウェブサービスのトレンドもこのイベントに合わせて方向付けられている。近年は教育や環境分野のイベントも開催され、影響力を高めている。
アップルはSXSWに合わせて、iTunes Festivalを開催し、ColdplayやSoundgardenなど人気のアーティストのライブを世界中のiPhone、iPad、アップルTVなどへ配信しており、関与を始めている。
発表されたAndroid Wearとは?
そんな注目のSXSWのカンファレンスに参加したグーグルのアンドロイド・クローム担当上級副社長サンダー・ピチャイ氏は、今後2週間以内にウェアラブルデバイス向けアンドロイドの開発者キットを公開すると述べた。そして米国時間3月18日、同氏のグーグルブログへの投稿で、Android Wear(アンドロイドウェア)が発表された。同時に、スマートウォッチ型のデバイスがLG、モトローラからアナウンスされた。
LGが披露したスマートウォッチ「G Watch」は四角い文字盤、モトローラが披露した「Moto 360」は丸い文字盤で、いずれも腕時計らしい姿をしている。しかし文字盤全体がカラーディスプレイとなっており、タッチ操作が可能だ。時計として機能するだけでなく、スマートフォンと連携したり、時計そのものがクラウドからデータを取得したりする。
ウェブサイトとYouTubeのビデオが公開されており、Android Wear搭載のデバイスがどのような役割を果たしてくれるのかを知ることができる。時計型のデバイスでは、画面を上下左右にスワイプしながら、Google Nowの情報を手元ですぐに確認することができ、また届いたメッセージに音声入力で返事する風景が描かれていた。
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