バレー柳田将洋が五輪落選でも絶望しなかった訳 失敗は「次の選択へのスタート地点になる」
結果だけではなく「プロセス」を重視する
スポーツは結果がすべての世界ですが、結果だけを追い求めるよりも、プロセスを重視したほうが自然といい結果がついてくることもあります。完璧な結果を出せたかどうかではなくて、トライしたということがポイントであり、そのプロセスが重要だと思っています。
僕は先々のことは、「短期」「中期」「長期」に分けて考えています。 目の前の一歩が「短期」、達成すべき目標は「長期」、そのプロセスを「中期」としています。プロセスを言語化する人は少ないかもしれませんが、多くの人は頭の中でプロセスを明確にしていると思います。
例えば、考えるということ自体もプロセスです。考えが自分の中にあるからこそ、人の意見を聞くことができますし、相手の属性で自分の態度がぶれることもなくなります。与えられたテーマがあるとして、それを完璧にこなすことが目標だとすると、この短期、中期、長期の考え方でどう取り組んでいくか。そして、そのプロセスにおいて妥協しないことも目標達成へのカギです。
2018年、僕は日本代表のキャプテンには立候補したわけではなく、まわりから選んでいただきました。こういうチームにしたいという理想は話しましたが、理想に近づくように日々努力することを重視しました。これがプロセスです。
幸いにも日本代表のチームメイトはバレーボールのセンスの塊みたいな選手ばかり。理解力もあり、納得してプレーしているので、妥協するような選手は一人もいません。
問題をコートの外に持ち越すことはありませんでしたから、キャプテンをしていたときに問題が起きたことはありませんでした。志が同じ人同士なら、たとえ集団になったとしても、目標に向かって足並みを揃えることができたと思います。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら