バレー柳田将洋が五輪落選でも絶望しなかった訳 失敗は「次の選択へのスタート地点になる」
「せっかくバレーボールがあるのだから、自分でチャレンジして、結果が出ればその分の報酬も評価ももらって、結果が出せなかったら自分で自分の責任を取る人生のほうがいい」
安定はありがたいですが、僕はその安定をつらいと思い、モチベーションが下がってしまった時期がありました。今は次の目標、また次の目標と考えられているので、競技生活としては後半にさしかかっていますが、幸いにも自覚している不安はまだありません。
僕にはアスリート、バレーボール選手として以前に、人間として大切にしている言葉があります。それは、「選択を迫られた場面では、自分で決める」ということ。
自分で決める。自分で考えて、自分で決断すれば、後悔しないと僕は思います。自分で考えて、自分で決断したことだから、自然と努力できるのです。責任を持てるのです。「決める」ということは、「自分がどうなりたいか」ということと両輪だと思います。「こうなりたい、だからこういう意思決定ができる」とその繰り返しで、目標を設定して、修正していくことだと思います。
五輪出場がかなわなくても前向きに捉える
各所で公言してきたとおり、僕は「五輪でメダルを取ること」を長年の目標にしていたので、五輪出場がかなわず思うところはあります。でも自分が望んだ結果でなかったとしても、くさったり、絶望したりはしません。そもそも「すべてがうまくいく」と思ってないからです。
辛いこと、失敗に見えることがあっても「そうきたか!」と前向きに捉えるようにしています。
今回のことだけでなく、頭を抱えたくなるような結果が自分に訪れたことは何度もあります。でも、それは次の選択へのスタート地点になるというだけのこと。
大事なのは、次の選択。そして、その決断を人任せにしない、必ず自分でするということ。それが自分の意思に基づく努力につながるのです。
そしてこのプロセスを得る限り、どんな選択や結果であれ、「結局はベストだった」と振り返ることができると考えています。
失敗は、終わりではなく始まり。僕はそういうマインドで生きています。
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