「妖怪大戦争」で具現化したKADOKAWAのIP戦略

映画だけでなくイベントや地域連携での活用も

8月13日から公開の『妖怪大戦争 ガーディアンズ』。16年ぶりのシリーズ復活として注目されている ©2021「妖怪大戦争」ガーディアンズ

書籍、映画、アニメ、ゲームなどの幅広いプラットフォームから多彩なIP(インテレクチュアル・プロパティ=知的財産)を創出しているKADOKAWAグループ。映画に絞るだけでも、『犬神家の一族』や『セーラー服と機関銃』など、1970年代~1990年代にかけて常識破りの戦略で、日本中に一大ブームを巻き起こした角川映画の印象が強いという人も多いだろう。

ルーツは大映の特撮時代劇

だが、KADOKAWAグループの映像資産はそれだけではない。2002年には老舗の映画会社・大映から全事業の営業譲渡が行われ、黒澤明、溝口健二といった巨匠のクラシック作品をはじめとした数多くの作品がKADOKAWAのライブラリーに加わった。2005年には洋画を中心に数々の映画を配給していた日本ヘラルド映画を子会社化。これによりKADOKAWAグループは、従来の角川映画の作品に加え、洋画・邦画問わず、豊富なライブラリーを有するようになっている。

三池崇史監督、寺田心主演による冒険ファンタジー『妖怪大戦争 ガーディアンズ』(全国公開中)は、そんなKADOKAWA映画の最新作だ。そもそも『妖怪大戦争』は、1968年に大映京都撮影所の特撮時代劇として製作された作品。さらに、2005年には角川グループ60周年を記念して製作した『妖怪大戦争』(三池崇史監督、神木隆之介主演)を公開、興収20億円の大ヒットを記録した。今回の作品はそうしたシリーズの最新作となる。

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