デキる人が実践「必ず目標達成」を導く8つのコツ 「6W2H」を明確にすれば驚くほどスムーズに進む

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目標を立てるときには、②「『6W2H(What、Why、When、Who、Whom、Where、How、How Much)』を明確にする」ことが大切です。「何を」「なぜ」「いつからいつまでに」「誰が」「誰に」「どこで」「どのように」「いくらで行うか」を明確にします。これにより目標がイメージしやすくなり、以降の計画もスムーズに進みます。

(画像提供:KADOKAWA)

「従業員のモチベーションを高める」では不十分

社内プロジェクトで「従業員のモチベーションを高める」という目標が立てられたとします。でも、これでは目標としては不十分です。6W2Hの「What」が決まっていそうに見えますが、「モチベーションを高める」といっても、何をどこまで高めればよいのでしょうか。「従業員」とは誰のことでしょうか。誰がこのプロジェクトを実行するのでしょうか。

また、「従業員のモチベーションを高める」という目標では、「測定」ができません。そのため、目標が達成されたかどうかも不明確になってしまいます。ですから目標設定においては、プロジェクトの望ましい目標となるように測定可能なものにします。

「従業員満足度を前年対比10ポイント増加」
「モチベーション向上により生産性を5%改善」

これが、測定可能な6W2Hの「What」です。このようにして6W2Hの残りの要素で、ステークホルダー(プロジェクトにかかわる人たち)が求める条件や、目標を達成するための技術・方法などを明確にし、それをもとに目標設定していきます。

では、6W2Hをまとめるための情報は、どこから入手するとよいでしょうか。それが3つめのポイント、③「プロジェクト化される前に存在する『資料類』と『ヒアリング』から情報を得る」です。

資料類:「契約書」「提案依頼書」「要件定義書」「計画書」「企画書」など
ヒアリング:プロジェクト・オーナーやお客様、営業担当者などから「情報をダイレクトに得る」こと

これらの情報を活用して6W2Hをまとめ、目標設定をしますが、資料類やヒアリングから得た情報には、「要求事項」が含まれています。「予算は1億円としてほしい」「〇月×日にお客様の検査に合格してほしい」といったもので、これらを満たさない目標設定をしてしまうと、途中で「こんなものは依頼していない。やり直し!」となってしまうことがあります。

そうならないためにも、④「ステークホルダーの『誰が』『何を』要求しているのかを必ず確認」することも大切なポイントです。

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