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キャリア・教育 #ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?

何事も平均「オール3の人」が変わるための超発想 「コンフォートゾーン」からこうやって抜け出す

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  • 石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育専門家
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例えば、子どものやる気を出させようと、大人が声かけをすることがあります。「あなたはできるのよ」「やればできるんだから」「頑張っていこう」などです。しかし、このような声かけをしたところで、大して効果がないことを経験されているのではないでしょうか。本人の心の状態が本気で変わらないと、なかなか行動には移らないものです。

そこで、筆者がこれまで実践してきた、いわゆる「オール3のゾーン」にいる子を「オール4以上のゾーン」に変える方法についてご紹介します。すべての子に通用する方法とは思いませんが、実際にゾーンチェンジした子が少なくなかったため、参考になればと思います。

「ゾーン」の居心地をイメージで伝える

まず、普通という居心地のよいゾーンにいる状態から変わるためには、「今いるゾーンは居心地が悪い」と感じなければなりません。例えば、オール4のゾーンやオール5のゾーンにいる子は、オール3のゾーンは居心地悪いのです。ですから、勉強して上のゾーンを目指していきます。

居心地が悪いことを感じるには、今よりもさらに居心地のいい世界があることも知らなければなりません。しかし、経験したことのない世界をどうやって感じさせることができるでしょうか。

それは、イメージで伝えていきます。オール4はどのような世界か、オール5はどのような世界か伝えていくのです。

そのようなことで本当に伝わるのかと疑問に思うかもしれませんが、例えば、行ったことのないレストランの話を聞いて、「私もそこに行きたい」と思ったことはないでしょうか。実際行ったことがないにもかかわらず、話だけで感情が動くことがあります。感情が動けば、行動に移す可能性はぐっと高まります。

さて、ここからが大切なのですが、この新しい世界の話をしたときに、そこに至るための「努力」についてはいっさい話をしません。

なぜなら、「到達するにはかなりの努力が必要」という話を聞いた瞬間に、一気に現実の世界へと引き戻されてしまうからです。レストランの話を聞き、行きたくなったのに、そこに行くにはお金と時間がかなりかかるという話をされたら、行きたいという衝動は弱まってしまいますね。

「いい成績取るには頑張らないとね」という常套句がありますが、この言葉を聞いてはたして「頑張ろう」と子どもが思うか、怪しいところです。そのような努力や頑張りに焦点を当てる話ではなく、目的地の世界がどのような世界なのかを伝えることに焦点を当てます。

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【具体的に「ゾーン」の居心地をイメージしてもらうには】

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