1:プラットフォーム事業であること
2:多領域・多地域へ展開していること
3:複数のビジネスモデルを持つこと
市場価格の100分の1で参入した転職EX
まずは既存事業である「ライフメディアプラットフォーム」事業の実情から掘り下げよう。転職EXが代表的なサイトだが、サイト構造はリクナビやDODA(デューダ)など、多くの転職サイトからデータベース提供を受けるアグリゲーションサイト。転職EXからリクナビに送客すれば課金される仕組みだ。
じげんのビジネスモデルに関しては、「人気沸騰のじげん、利益率5割超えの秘密」という記事で以前解説したが、今回は踏み込んだ内容を聞くことができた。
「いきなりドベンチャーがリクルートさんやインテリジェンスさんに『データベース提供してください』と言っても断られるのが関の山です。市場価格の100分の1でまずは参入し、送客効果が上がってきたら単価を上げてくださいという交渉から始めました。効果を上げる自信はありました」
筆者の推測では転職サイトが応募1件を獲得する広告単価は数千円台後半から数万円台前半。100分の1ということはじげんの当初の送客課金単価は数百円台であったと思われる。じげんはもともとリクルートとドリコムの合弁会社だったが、平尾氏がMBOしたという背景がある。平尾氏がリクルート出身ということもあり、リクルートと取引を始めやすかったようだ。リクルートと取引があればほかの企業との取引も始めやすい。B2Bはそういう場合が多い。
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