「住みよさランキング2021」九州沖縄・中四国編 上位に入った自治体の顔ぶれに変化はあるか

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次に、同ブロックの残り各県のトップを見ていく。鹿児島県内は出水市が1位(ブロック順位5位)。同市は養鶏や食肉牛などの畜産が盛んで、全国有数の農業産出額を誇る。「安心度」(全国55位)の評価が高く、その指標のうち「20~39歳女性人口当たり0~4歳児数」(全国55位)と「子ども医療費助成」(全国3位)のスコアが高い。

沖縄県内は那覇市が1位(ブロック順位8位)。人口は32万人弱で、古くは「琉球王国」の文化が花開いた街。現在も沖縄県の政治・経済・文化の中心を担っている。「利便度」(全国36位)の評価が高く、その指標では「可住地面積当たり飲食料品小売事業所数」と「人口当たり飲食店数」はともに全国1位となっている。

福岡県内は福岡市が1位(ブロック順位12位)。人口155万人を擁す九州最大の都市で、九州エリアの政治・経済・交通の中心地として発展を遂げてきた。「利便度」(全国32位)と「富裕度」(全国55位)の評価が高く、指標では「利便度」の「人口当たり小売販売額」(全国37位)と「富裕度」の「人口当たり法人市民税」(全国1位)が目立って高い。

長崎県内は大村市が1位(ブロック順位14位)で、海上空港である長崎空港を擁する。全国順位は201位で、最も順位の高い視点は「安心度」(全国194位)だった。宮崎県内は日向市が1位(ブロック順位19位)。古くから天然の良港である細島港があり、港湾工業都市として発展。「利便度」(全国69位)の評価が高く、指標では「人口当たり飲食店数」(全国38位)のスコアが高い。

中国・四国ブロックは倉吉市が不動のトップ

続いて、中国・四国ブロックを見ていく。中国・四国ブロックの1位は、前回と同じく倉吉市(鳥取)。江戸時代には陣屋町として栄え、街の一角には当時の商家の家屋や土蔵が多く残る。「安心度」(全国7位)の評価が高く、「安心度」の指標すべてで偏差値は平均の50を超えていた。

中でも「老年人口当たり介護老人福祉・保健施設定員数(介護施設定員数)」(全国1位)と「子ども医療費助成」(全国3位)のスコアがとくに高い。

同ブロック2位は下松市(山口)。瀬戸内海に面する良港・下松港を擁し、古くは製塩業で栄え、近年は臨海工業都市として発展を遂げている。前回に比べ総合偏差値では1ポイント以上、全国順位では23上昇して、初の全国トップ10入りと過去最高位の全国10位を獲得した。

「快適度」(全国3位)の評価がとくに高く、「快適度」の指標のうち「都市計画区域人口当たり都市公園面積」を除くすべてで偏差値50を上回っている。中でも「水道料金」は偏差値70を獲得して全国1位、「転出入人口比率」(全国63位)も高いスコアとなっている。

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