採用活動、就職活動とは、企業と学生の適正な出会い(マッチング)の実現と言うこともできる。そして、その判断の多くは面接によるが、その結果が「3年3割」の離職率だ。面接での判断に疑問を呈する学生が多いのは当然だろう。インターンシップなら、双方がより正しく多面的に判断できる。学生の考えを聞いてみよう。
「インターンを通じて仕事内容に理解が深まると思うので、仕事に対するギャップが生じづらい」(文系・旧帝大クラス)
「学生と企業のマッチングの面から合理的だと思う。ただ、選考につながることを明記するべきだと感じる」(理系・早慶大クラス)
「企業としても学生としてもお互いを理解した上で選考することができるため、よいことだと思う」(理系・中堅私立大)
否定派に多いのは「不平等」
肯定派の学生は、「早くから頑張るのだから、有利になるのは当然」と考えているが、反対派の学生は真逆。「早く参加したから有利になるのは不平等だ」と考えている。
これは「機会の平等」と「結果の平等」の議論に似ている。肯定派は「誰でも参加できるインターンシップで頑張るのだから、得られる成果(内定)は正当」とし、反対派は「全員が同じ条件で参加できるわけではないから、特定の者だけ優遇されるのは不当」というわけだ。
「インターンシップに参加できない人もいるので、その人にとっては不公平だと感じる」(理系・その他国公立大)
「本選考から受ける企業がインターンで多くの学生を囲い込んでいると、チャンスに不平等さを感じる」(理系・上位国公立大)
「インターンシップへの参加が抽選のものもあるので不公平」(文系・その他私立大)
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