子どもの可能性をつぶす、恐るべき「13の禁止令」 親の「よかれ」が子どもの脅威になるという現実

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いずれにしても、知らず知らずに子どもを縛り、子どもの自己肯定感を下げたり自分で判断・決断ができないようにしているのです。

子どもが自分自身で選択肢を選べるようにするには

多くの親御さんはよく「選択肢を増やしてあげたい」とおっしゃいます。頑張って勉強して学力を上げるのは、将来の選択肢が増えるからというのも1つの大きな理由です。しかし、選択肢が多くても、自分で選ぶことができないのでは意味がありません。

『「人に迷惑をかけるな」と言ってはいけない』(SB新書)。書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします

自分で選ぶことができるようになるためには、「自分には価値がある」と感じていることが重要です。

今は本当に選択肢が多い時代です。価値観も多様化していて、「偏差値の高い学校に行って、大学を出て、一流企業に就職すればよい」ということもありません。学生の頃からベンチャー企業を立ち上げる人も増えているし、ユーチューバーのように自分の好きなことを発信して稼いだり、お金はあまりなくとも友達とあらゆるものをシェアしながらモノを持たずに生きていくという価値観もあります。インターネットやさまざまなテクノロジーの発達により、住む場所にもとらわれることがなくなってきています。

「こういう生き方がしたい」と思ったら、昔よりはるかに、実現しやすくなっていると言えるでしょう。

しかし、さまざまな選択肢に対応できるようにとスキルを磨いたところで、結局使わなければ宝の持ち腐れになります。英語を話すスキルがあっても「意見を言えないから黙っている」ようなら仕方ありませんよね。英語だけではなく、たくさん武器を持っているのに、どれもこれも使えずにやられっぱなしということになりかねません。スマホにどれだけたくさんの便利なアプリを入れても、使わなければ意味がありません。

大事なのは、選択肢を持っているか否かよりも、それが使えるかです。こういった禁止令が子どもを縛ってしまうのだということに気づけば、子どもは自ら判断して動いていくことができます。

坪田 信貴 坪田塾塾長

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つぼた のぶたか / Nobutaka Tsubota

心理学を駆使した学習法により、これまでに1300人以上の子どもたちを「子別指導」、多くの生徒の偏差値を上げてきた。一方で、起業家としての顔も持つ。また、人材育成、チームビルディングへの知見を活かし、企業などにマネジャー研修、新人研修を行うほか、現在は吉本興業ホールディングスの社外取締役も勤める。テレビ、ラジオ、講演会でも活躍中。著書に映画化もされて大ベストセラーとなった『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』ほか多数。

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