新しい挑戦に自信がない人に知ってほしい始め方 最初は「たったひとりの熱狂的ファン」から

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話をみなさん1人ひとりに置き換えると、いきなり大きなことに取り組んだり、仕組みをつくったりするのではなく、小さなひと振りをすることが重要で、ここでいえば、「ひとりの熱狂的なファンをつくる」と考えればいいのです。

自分がやっていることに対して、ものすごく賛同してくれるひとりさえいれば、そのあとは一気にフォロワーが増えていく可能性があります。

よく「ムーブメントやイノベーションを起こす人は天才だ」とする「先入観」があります。それこそスティーブ・ジョブズだからこそできたと思ってしまうのですが、この動画を観るとただのふつうの人でも熱狂を生み出せることがわかります。

そもそも全世界約78億人のうちのひとりと比較して、「だからわたしには無理」といっても仕方ありません。しかも、スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツだってみなさんと同じ人間であり、神でも宇宙人でもありません。ただ、ほかの人よりもほんの少し、秒単位で判断が早かったり、ミリ単位で視野が広かったりしたのだと思います。その積み重ねが、膨大な差になったのだと僕はとらえています。

ぜひみなさんも、実際にこの映像を見ていただきたいのですが、この動画にはなにか励まされるものがあります。

自分の好きなことをやっていると、きっと誰かが価値を見いだしてくれる。熱狂的なファンになってくれる人が、世界にひとりはいるかもしれない。この事実に納得できれば、自分のやりたいことに対して一歩を踏み出せるのではないでしょうか。

凡人がイノベーションを起こすために必要な条件

自分のやりたいことに踏み出せないのは、端的にいうと、自信がないからです。

「仕事にならないんじゃないか」

「こんなの続けていて意味あるのかな」

「無駄なんじゃないか」

「失敗するかもしれないしな」

と、やる前から何度も何度も、自分を否定してしまうからです。

なぜ、自分を否定してしまうのか。これには、2つのタイプがあるように思います。ひとつは、「過去」がサンクコストとなり――つまり、過去にしてしまった大きな失敗が判断材料となってしまったことで、踏み出せないケース。

そしてもうひとつは、過去の大きな失敗といったトラウマもないにもかかわらず、なぜか過去というサンクコストにとらわれているケースです。僕が見たところ、後者のサンクコストにとらわれている人は多いように思います。

それは、これまで受けてきた教育や環境に影響され、過去の価値観に支配されている状態です。そうしたマインドセットが、無意識のレベルですり込まれてしまっているのかもしれません。そのため、

「せっかくここまで我慢したのだから、やめたらもったいない」

「そこそこうまくいっているから、わざわざリスクを負うことはないか」

という気持ちになるわけです。

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