ヤマハが“音楽”へ原点復帰

ピアノの頂点、スタインウェイの背中を追う

世界の楽器市場約8000億円のうち、ヤマハのシェアは現在3割程度。日本でこそ7割と圧倒的に強いヤマハだが、中国で2割、インドネシアを含むアジア地域では4割にとどまる事実が足を引っ張ってきた。

4月、ヤマハは新中期経営計画を発表し、「主力の『音』関連事業への回帰」を宣言した。これまで売上高4000億円弱という規模の割に、さまざまな事業を手掛けてきた。本業以外に、システムキッチンやバスルーム、自動車部品、リゾート施設、ゴルフ用品等々。テニスラケットや産業用ロボットへの参入経験もある。片手間の事業でライバルとの熾烈な競争に勝てるはずがなく、多くの事業で採算割れが続いた。

「投資余力には限りがある。ヤマハは強みである『音』に特化しなければ生き残れない」(梅村充社長)。3月にはシステムキッチンを扱うヤマハリビングテックを投資ファンドに売却。今後もシナジー効果のない事業からの撤退を検討する。

楽器事業を中心に据えた戦略が、新興国での売り上げ拡大だ。中国とアジア地域を合わせた5年後の売り上げを、2009年度比5割増の1000億円に目標設定した。

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