仕事を「やらされている」感覚に陥っています 成長を感じられるような仕事に変えよう

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モチベーションが上がらない理由

では次に個人としてモチベーションが上がらない理由は何でしょうか。今はもっと営業スキルを磨きたいのでほかの業務をやりたくない、報告などの定型業務で仕事に工夫の余地がない、または他人の教育は自分がすでに知っていることを教えるだけなのでチャレンジングでないなど、モチベーションが上がらない理由はいろいろと考えられると思いますが、その結果、それらの仕事に対して「受け身の姿勢」になっているのかと思います。

クリエーティブな姿勢でやっているか受け身の姿勢でやっているか、これが仕事や作業へのモチベーションを分ける大きな要素だと思います。

では仕事において受け身の姿勢を打開するにはどうするかですが、まずは仕事や作業の目的や、上は何を考えてそんな仕事を要求しているのか、といった仕事の意味を考えることが最初のステップだと思います。

そして次は、仕事にオーナーシップを持ち込む、ということです。最初のステップの仕事の意味合いを考えないとこれはできませんが、一見、単純な仕事や小さな仕事でも、盲目的に今までのやり方を踏襲するのではなく、必ず作業改善といった工夫を加え、自分色で改善をする、ということです。

たとえば意味がないと思っている面倒くさい報告作業でも、その裏には「誰かしらが何かしらの意思決定や判断をしたいから情報を求めている」のかもしれません。であれば、現在のやり方と目的を見極め、よりよいタイミングや報告フォーマットや方法を考案し、提案をしてみる、そして組織としての生産性や組織力を上げることに寄与する、といったことも可能かと思われます。

また、先ほどの教育の話でも、単にその意味合いを「他人を教育する」ととらえるか、「教育しつつ自分の経験やスキルを今一度棚卸しして自分自身をも見直す」と位置づけるかによって、自分のスタンスややり方も変わってきますよね。

ちなみに私は新人の頃から、つねに仕事の意味を考えながらできるかぎり工夫し、自分色を出しつつ仕事をしていました。なぜなら、若い人に与えられる仕事はともすればhow論から入る、または決まったhowを覚えることを強要されることが多いので、単調作業になりかねない危険性や、ツールを覚えることに注力するあまり、思考停止する危険性(=本質的な成長ができない可能性)があると思ったからです。

仕事とは何か目的があってやるわけですから、その目的やゴールをまずは理解しないと、そのhowが本当に正しいやり方なのか、または自分が覚えるに値する作業であるかの見極めが困難なのでは、と思ったからです。意味を考えると、上司や周りの教えるhowだけでは足りないことに自分で気づき、自然と自分で体系的に勉強してみる、そういったポジティブな循環も生まれます。

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