新型デミオに見る、マツダ快進撃のワケ 見ればカッコよく、乗れば楽しい貴重なクルマ

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ボディカラーは、従来の9色に加えて、新色が2種。ダイナミックブルーマイカ、スモーキーローズマイカ(ピンクがかったパープル)を女性向けに設定

ドライバーの入力に対するレスポンスが高いのと同時に、減速からコーナリング、そして加速に至る過程の連続的なGの変化は安定した印象を与えてくれる。アクセル操作に限らず、ブレーキや操舵に対する車輌の挙動がリニアで、操作に対してクルマがどう動くか予想ができるのも心地よい。

前マクファーソンストラット/後トーションビームの足回りはコンパクトカーの基本のような構造だが、乗り心地がなかなかいい上に安定感が高い。リアサスの変更により、ショックは緩和しながらも、路面からの入力はしっかりとドライバーに伝えることでコントロール性を高めたという。実際に、インフォメーションが豊かで様々な路面からの変化に対して、次に何をすべきか予見できることは安心感にもつながる。アジリティを高めた設定だが、意外にも、わだちのような外乱があっても安定した姿勢を保ってくれる。キャスター角を5度まで寝かせたことで直進安定性を高めているのだ。

低回転域からトルクを発揮することに加えて、ディーゼルとしては高回転域までスムーズに回るエンジンゆえに、3000rpmを超えてもまだドラマチックな展開が残されている。アクセルを踏み込んでいくと、エンジン音の高まりが心地良い程度に耳に響き、気持ちいい加速感とともに速度が高まっていく

4060☓1695☓1500mmのコンパクトなボディサイズを、軽快に意のままに操るという点では、欧州製コンパクトまで含めても、新しいマツダ2を比較できる実力を持つのはフォード・フィエスタくらいだろう。

次ページデザインや内装は日本車のなかで抜群
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