新型デミオに見る、マツダ快進撃のワケ 見ればカッコよく、乗れば楽しい貴重なクルマ

拡大
縮小

MT仕様はスポーティなドライビングを期待

6月23日、市販に先駆けて限られたジャーナリストにのみに披露されたのは、1.3Lガソリン・エンジンと1.5ディーゼル・エンジンの2機種。それぞれにMTとATが組み合わされる。大本命は、新設計の1.5Lディーゼル・エンジンを搭載する「スカイアクティブ−D 1.5」だ。なかでも、MT仕様はスポーティなドライビングが期待できそうだ。

さて試乗。ほどよくタイトなコックピットに乗り込み、ドライビング・ポジションを調整する。小ぶりながらサポート感の高いシートは、座った瞬間のフィット感が高く、またスポーティな走行に対しても腰からおしりを面で広く支えてくれる安心感がある。ペダルの大きさはマツダ3より一回り小さいはずだが、ペダル形状を工夫して、アクセルペダルをより前に設置することで大柄な人でも踏み込みやすくなっている。

シフトヘッドを1速に入れて、アクセルを踏み込む。今回の試乗ステージは伊豆にあるサイクルスポーツセンター内のテストコースだ。一般道に近い路面ながら、ワインディングロードを模したファンなコースで定評がある。1400rpmという低い回転域から3200rpまで220Nmの最大トルクをフラットに発揮することもあって、短めのストレートでも充分に加速してくれる。105ps/4000rpmの最高出力ゆえに150km/h以上の高速域の伸びは限られるが、今回のテスト・コース内で乗るぶんには充分に楽しめる。

コーナーに差しかかってブレーキを踏み込むと、ぐっと前足に荷重が移動し、FWDモデルにしてはリニアなステアリング・フィールとあいまって、鼻先をスッと素直に曲げていく。1080kgという軽量なボディの効果もあって、キビキビと俊敏な走りを披露する。

次ページAT仕様でも充分にスポーティ
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT