放送46年「アタック25」終了が勿体なさすぎる理由 なぜクイズ人気を無視し、財産を放棄するのか

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このようにクイズ熱はむしろ高まっている今、「アタック25」のような視聴者参加型クイズ番組が求められていることは間違いありません。

今後、特番として放送される可能性はありそうですが、たった4人の出場者で争う「アタック25」の真骨頂は、毎週のレギュラー放送。地上波なら午前中や深夜帯、あるいはBSやCSでの放送、さらにABEMA、YouTube、動画配信サービスでの配信も含め、継続する余地はあったのではないでしょうか。それに、「アタック25」ほどしっかりとしたフォーマットを持つ番組なら、ネット上のライブやリアルイベントのコンテンツとしても活用できそうです。

番組終了は、視聴率やスポンサー収入の低迷という以前に、現在のクイズ人気を「アタック25」という番組に結び付けられなかったことが大きいのでしょう。

「若者向けの後番組」極端な路線変更

一部報道に「後番組は若年層をターゲットにした番組になる予定」と書かれていましたが、この方針には特に不満のコメントが飛び交っていました。

奇しくも今春、同じ日曜13時台の長寿番組「噂の!東京マガジン」(TBS系)が地上波放送を終了し、BS-TBSでの放送に移動。後番組に若年層向けの「それSnow Manにやらせて下さい」「爆笑!ターンテーブル」を選んで物議を醸しただけに、「テレビ朝日も同じことをするのか」と、その編成戦略を疑問視しているのです。

しかし、多くの人々が指摘しているように、「若年層は日曜13時台には家にいない」「家にいたとしてもネット、ゲーム、アニメ中心で、テレビに引きつけるのは夜以上に難しい」のが現実。どんな番組を放送するにしても、「『アタック25』より数字を取れないのではないか」とみられています。

そもそもテレビ朝日や系列局の朝日放送は、バラエティなら「ポツンと一軒家」「あいつ今何してる?」「ザワつく!金曜日」など、ドラマなら「相棒」「科捜研の女」「警視庁・捜査一課長」「特捜9」「刑事7人」「遺留捜査」などのように、これまで「世帯視聴率を取るために中高年層向けの番組を量産してきた」という経緯があります。多くの人々がそんなテレビ朝日系列局の姿勢を知っているから、急に若年層向けの番組に切り替えることに違和感を覚えているのでしょう。あまりに極端な戦略変更であり、ビジョンに欠けるきらいは否めないのです。

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