溶けにくい「出前クリームソーダ」意外な開発秘話 冷凍庫から出して30分経っても液状化しない

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ロッテリアではアフターコロナに向け、イートインとテイクアウト・デリバリーの両輪で商品力アップを狙う。写真は原宿竹下通りイースト店(筆者撮影)
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もはや当たり前の食事スタイルとして定着したテイクアウト、デリバリー。自宅でレストランの味を楽しめるのは便利で楽だが、やはり、「熱い物は熱いうちに、冷たいものは冷たいうちに」というおいしさの大原則をこれらの形態で守るのは物理的に不可能である。

しかし、それを当たり前とせず、可能な限りおいしさを追求する試みを行っている飲食店もあるようだ。

「出前クリームソーダ」とは?

ロッテリアでは4月22日より、デリバリー用のフロートドリンク「出前クリームソーダ」を出前館の東京対象16店舗において販売開始。6月下旬までの期間限定としていたが、予想以上の反響を受け、7月1日以降も店舗を75店舗に拡大し、9月下旬まで期間を延長して販売する。

4月22日より発売した「出前クリームソーダ」。軽減税率8%税込価格550円(筆者撮影)

クリームソーダと言えば、氷をたくさん入れた炭酸飲料の上にアイスクリームやソフトクリームをのせた飲み物。アイスクリームは非常に溶けやすいため、クーラーボックスなどを使って運んでも形状を保てない。一般的に商品輸送には、マイナス20〜30度に庫内を保てる、専用の冷凍車が使われている。

それほど温度に敏感な食品を出前にするのは不可能に思える。しかしロッテリアでは「溶けにくいアイス」を採用することでこの問題をクリアした。

「溶けにくいアイス」とは何か? そしてなぜ、そこまでしてクリームソーダを出前することにこだわったのだろうか。

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