ホンダ「新型ヴェゼル」2モーターHVの実力は? 2カ月で3万台以上売れた大人気SUV試乗テスト

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ヴェゼルのサイドシルエット(写真:ホンダ)

一方、真橫から車体をみてみると、4330mmという全長からか、実際の大きさが感じられ、コンパクトSUVだと気づく。サイドセクションのデザインは、前後に一気通貫した水平基調のベルトラインの採用や、シャープになったリアのルーフ部などの造形により、さらにスポーティさが増した印象だ。

なお、前述のとおり、ラインナップのメインはハイブリッド車だ。エントリーモデルの「e:HEV X」、今回試乗した売れ筋の「e:HEV  Z」、最上級の「e:HEVプレイ」を用意する。一方、先代で5グレードあったガソリン車は「G」のみの1グレードとなった。また、e:HEVプレイを除く全車に、2WD(FF)と4WDを設定する。

しっかりと体をホールドしてくれるシートが好印象

ヴェゼルのインテリア(写真:ホンダ)

フロントドアを開き、運転席に乗り込む。ピラーを後退させたことなどにより、前方視界はかなり広く、開放感にあふれている。e:HEV Zには、レザーのような風合いがあり、汚れなどに強いプライムスムースとファブリックを組み合わせたコンビシートを採用する。柔らかすぎず、硬すぎない、絶妙なバランスの座り心地だ。腰が沈み込みすぎない点も好印象で、長距離運転でも腰痛になりづらく、疲労度も少ないであろうことが想像できる。さらに、後の試乗で走ったワインディングのカーブなどでも、車体の慣性力によるGで、上体が橫にずれるようなことがなく、ホールド性も良好だ。

着座位置の調整は、シート前方下のレバーで前後、背もたれの角度や座面の高さはシート右橫のレバーで行うオーソドックスなタイプだ。ステアリングには、上下を合わせるチルト機構と、前後を調整するテレスコピック機構を持つため、ドライバーの体格や好みなどに応じた最適なポジション設定が可能だ。

パワーボタンを押し始動する。バッテリーが満充電状態のため、エンジンはかからず、無音のままだ。ステアリング奧にある、7インチのマルチインフォメーション・ディスプレイに配置されたメーターが走行可能であることを知らせる。

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