「スマホの見すぎ」が招く世にも恐ろしい3大弊害 集中力低下、うつ、肥満などデメリットは深刻
さらに、2020年1月頃と比較し、「動画配信サービス等を見る時間が増えた(31.4%)」、「家にいる時間が増えた(30.1%)」など、デジタル機器接触時間が長くなったという回答は55.2%に上る。なお学年が上がるにつれこの傾向は顕著になり、小学生以上の子どもを持つ人は60.8%が長くなったと回答している。
デジタル機器接触時間の長さと視力低下への感じ方には、相関関係があると考えられるのだ。
近視は、「近業」と呼ばれる30センチ以内の近い距離のものを見る時間が長くなると進行すると言われる。つまり、スマホやゲームなどのデジタル機器の利用が長すぎることは影響すると考えられる。
対策として、米眼科学会は「20-20-20」ルールを推奨している。20分間継続して近くを見たあとは、20フィート、つまりおよそ6メートル以上離れたものを20秒間眺めるというルールだ。意識して遠くを見る習慣づけをすることで、視力低下の促進が防げる可能性があるという。
リスクその3:睡眠障害やうつなど心身の不調
スマホのブルーライトは、目に刺激が強く、眼精疲労や頭痛などの症状を引き起こすと言われている。長時間のパソコン作業などによって目が疲れる原因ともなっている。
ブルーライトは太陽光にも含まれ、メラトニン分泌を大幅に抑えるものだ。夜にこの光を浴びるとメラトニンが十分に分泌されず、睡眠障害に陥ることがわかっている。睡眠の質が落ちると、食欲をつかさどるホルモンの分泌に影響を及ぼし、肥満を促進したり、生活習慣病のリスクが高まるという指摘もある。
医学誌『JAMA Pediatrics』に掲載された、カナダの高校生を対象とした「スクリーンタイムと青少年のうつの関連性」(2019年7月)によると、SNS・テレビ・ネットサーフィンを問わず、スクリーンタイムが1時間伸びるごとに、孤独感、寂しさ、絶望感といったうつ状態のレベルが高まるという。
つまり、スマホの長時間利用が、睡眠障害や肥満、生活習慣病、うつなどの心身の不調につながる可能性があるというわけだ。
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