集中力を「最大限に発揮」できる時間の区切り方 人間は「集中できなくて当たり前」工夫が必要
「チクタク・テクニック」で集中力を最大限に
近年は在宅勤務(テレワーク)やステイホームなど、ご自宅で過ごされる時間も増えていらっしゃると思います。そんな中、「自宅だとなかなか仕事(勉強)に集中できない」……という声もよく聞きます。自宅での時間を有効活用できるよう、ぜひ試していただきたいのが「チクタク・テクニック」です(「ポモドーロ・テクニック」をアレンジしたもの)。もちろんオフィスでも役に立ちます。
マンガにあるように「ポモドーロ・テクニック」は短時間の集中(25分)と休憩(5分)を繰り返すことで高い集中力を長時間保ち、生産性を向上させる時間管理術です。IT開発者や経営者が多く実践していることで広く知られるようになりました。
1日のセット数は個人によりますが、仕事や学校がある人は、4〜8セット、休日やフリーランスで一人での作業時間が多い人は8〜20セットが平均とされています。
この方法が有効な理由の1つ目は、「心理学的リアクタンス(抵抗)」の作用が考えられます。制限時間(25分)が決められると、それを過ぎれば強制的に作業ができなくなります。その“強制”に反発したいという気持ちにより、ゲームのように気持ちが盛り上がりやすくなります。
そして2つ目に、時間が決まっていることにより余計な迷いが減るということが挙げられます。例えば、制限時間なしで作業をしていると「そろそろやめようかな、それとも続けようかな」と迷ったり、「マンガが読みたい」「お菓子が食べたい」という誘惑に気を取られやすくなります。しかしここで短い制限時間があることにより「あと10分したら休憩できるから、今はとにかく作業しよう」という思考になるのです。