結婚した男女が感じる「幸せ」「不幸せ」のリアル 「本当にいいものなの?」を統計データ分析で探る

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とはいえ、既婚女性のほうが幸福度は高い傾向にありますので「幸せになりたいから結婚する」はそこまで夢見がちな理屈でもありません。とくに「とても不幸である」と回答している女性は、既婚者で5%未満にとどまるのに対し、未婚・死別・離別者では10%を超えています。そこから結婚すると「喜びは1割増し程度だが、悲しみは半分になる」という推測ができます。

では、幸せになるため、というよりも不幸を感じにくい人生を選ぶために、結婚は〝アリ〞な選択肢といえるでしょうか?

ここで考えておきたいのが「結婚で不幸な人が、ずっと結婚しているだろうか?」という疑問。結婚が理由で強い不幸を感じている方は、おそらく離婚を選ぶはずです。そのため、不幸が減るというよりも、不幸な人は「結婚の世界からいなくなっている」という可能性も考えておく必要があります。結婚が理由で不幸だった方は離別グループに移動しますから、必ずしも結婚=不幸ではない、という構図ではありません。

いろいろ数字をこねくり回してみましたが、結論としては「女性は男性よりも全般的に幸せを感じやすい。結婚すると、幸せを感じる人が1割増える」ということでしょう。婚約や結婚式などのテンションが上がるイベントを一通り済ませると、結婚はご飯のふりかけくらい(=1割)の幸福度を、与えてくれるかもしれません。

結婚しても女性の幸福度は変わらないのはなぜか?

ご結婚されている方で、最も満足度が高かったのは、かつてDINKSと呼ばれたグループも含まれる「共働き・夫婦とも正社員・子なし」家庭です。実は、子供がいる夫婦は全体的に幸福度が下がります。

私の周りには子あり・バリキャリ女性も多数いますが、お子さんが幼いうちは仕事と子育てに追われて、1日の睡眠時間は平均3時間と「子供がいて幸せ、なんて言っている場合じゃない」方ばかりです。子供がいない世帯のほうが幸福度は総じて高く、世間一般で考えられている像とはうらはらです。

ただ、これは仕事との両立で悩んだり、病気や進学などの悩みが増えたり、介護と進学のタイミングがバッティングして経済問題につながったりと、複数のストレス源が関係していると考えられそうです。

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