結婚した男女が感じる「幸せ」「不幸せ」のリアル 「本当にいいものなの?」を統計データ分析で探る

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結婚した男女は本当に幸せになっている? 統計データが示す結婚の現実とは?(写真:kou/PIXTA)
女性の活躍がめざましい現代。しかし、社会でキャリアを重ねる一方で、仕事と恋愛や結婚のバランスに悩みを抱える女性も増えている。金沢悦子氏、川崎貴子氏とともにトイアンナ氏が「結婚した男女の幸せ」について統計から分析した共著『やっぱり結婚しなきゃ!と思ったら読む本』。本書より一部を抜粋してお届けする。

日本国内の離婚件数は年間20万8000件

結婚してもしなくてもいい時代……と言いつつも、婚活アプリの登録者数は右肩上がり、結婚相談所も大人気です。でも、結婚するメリットって本当にあるのでしょうか。なんとなくSNSで入籍や出産の投稿を見てうらやましいと感じるから……だけではうまくいかないのが結婚です。そして、既婚者に結婚する利点を聞いても「いいもんだよ」という、曖昧な答えしか返ってこない……。

そこで、まずは感情を取っ払い、統計データを通じて「結婚って、本当にいいものなの?」という問いに答えていきましょう。結婚は一生を通じて同じパートナーと過ごし、自分の財産を分割し、子供を残すかもしれない一大プロジェクト。そこで、事前にデータも見ず「とりあえず、やってみよう」と進めるなんて、仕事だったらまずないことです。まずは婚活の世界を高い視座からご覧いただくことで、「私って、結婚する理由あるのかな」とご判断いただく資料をお届けします。

結婚の世界……と言いながら、いきなり離婚の話から入りましょう。婚活をゴリ押しするわけではないので、「結局、シングルに戻った比率」もとても大事だからです。よく、統計データでは「3組に1組が離婚する」と、離婚率のデータが引き合いに出されます。しかし、この情報を鵜吞みにして、みんな離婚していると思うのは少し待ってください。

2018年の厚生労働省の人口動態統計によると、日本国内の離婚件数は20万8000件。離婚率というのは、その年に起きた離婚届数を、同じ年の婚姻届数で割って計算しています。

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