結婚した男女が感じる「幸せ」「不幸せ」のリアル 「本当にいいものなの?」を統計データ分析で探る

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日本は人口が減っている国ですから、年々結婚するカップルの数も減っています。

しかし、離婚数には人口が最多とされる団塊世代の熟年離婚や、老人ホームで人生最後の恋をして、やっぱり添い遂げる相手はこの方がいい……なんていうロマンスも含まれるわけです。

ですが、私たちが知りたいのは「実際、結婚した夫婦は10〜20年くらいの期間に、どれくらい離婚を選んでいるのか?」ですよね。ニッセイ基礎研究所によると、「2000年以降は33%以上の3組に対して1組以上の割合で推移している」とのことで、期間を区切って調査しても、やはり3組に1組は離婚している……という考え方ができます。たとえ婚活を頑張り抜いても、結婚をゴールと考えていると、思わぬ落とし穴が待っているというわけです。

みなさんは離婚というと、なんとなく「3〜5年以内に価値観の違いがわかって、あるいは浮気や借金など、どうしようもない問題が発覚して離婚」といったイメージがありませんか? 

実は同じ調査によると、離婚した夫婦の中で同居3年目までに離婚したのはわずか20%。多くの方は、長年一緒に暮らし、中には子育ても経験したうえで離婚を選択されています。しかも、同居から5年未満の離婚率は1970年代と比べて52%から31%へ大きく減少。かつては、新婚旅行でけんかになってそのまま離婚する「成田離婚」が流行語にもなりましたが、離婚=スピード離婚、というイメージは過去のものとなっています。

未婚男性の5割は不幸になっている

では、なぜ夫婦は離婚を選んでいるのでしょうか。ヒントになるのが、幸福度調査です。内閣府男女共同参画白書で公表されている「幸福度の生活満足度」を見てみると、少し古いですが2010年の「現在幸せである」と回答した方の割合は、男性が28.1%、女性が34.8%となっています。女性はどの時代の調査でも幸福度が高く、これは長く続いているトレンドです。

2018年に調査された明治安田総合研究所の「人生100年時代の結婚に関する意識と実態」では、既婚女性の8割、未婚・離別・死別女性の7割が「現在幸せである」と答えています。

男性はもっと差が顕著で、既婚者は8割が幸せを感じているのに対し、未婚・離別・死別男性は同5割。こうして男女を比べると、女性は結婚してもしなくても基本的に幸福度が高く、男性は結婚していないと幸福度が下がりやすい、といえるでしょう。「幸せを考えるなら結婚したほうがいい」といえるのはむしろ男性のほうなのです。

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